膝の上/その横顔が/柔らかく/眺めながらの/猫の一押し

膝の上

その横顔が

柔らかく

眺めながらの

猫の一押し




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「どうしたって顔してるね?」


 冬希自身、苦笑している。冬希は苦笑しながら、今日のことをポツポツと話し出す。これもまた彼の日課だ。今日のことを簡単に俺に伝えてくる。俺はそれに薄い反応で返すのだが、コイツはそれで満足らしい。


 ただ、ココ2日は、冬希からしてみてもかなり濃密だったようだ。

 話しの9割が、彼女の話しで。



***



 だけれど、って思う。

 彼女との出会いは、相棒にとってなかなか良かったんじゃないだろうか。俺は目を細めながら、相棒の言葉に耳を傾けていた。



「おあー」

 猫が鳴く。

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