君に名を

名付けた日から

幸せを

願って今日

雪解け至る

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「最近。雪姫が明るい気がするのは、気のせい？」

「気のせいじゃないわよ？　クラスメートの子が最近、様子を見に来てくれるんだって」

「そうなんだ……良かったぁ」

「大地さんには、良いと言えるかどうか、悩みどころではあるけどね」

「は？　友達ができたのなら良いことじゃんか」

「男の子の、ね」

「え……？」

「あ、父ちゃん。言っておくけどね、変なちょっかいは出さない方が良いよ。姉ちゃん、上川先輩のこと密かに『冬君』呼びしているからね。今、変に姉ちゃんを刺激したら拗れるよ？」

「それって、どういう意味？」

「え？　これで言っている意味が分からないの？」

「違うよ空。大地さん、現実逃避しているの。人間はね、時として現実を受け入れるのに時間がかかる時があるの」

「は？　え？　え？　え？！」

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