3章

第50話

俺も真面目にやってさえいれば学校で怒られることもなく。


真面目に過ごしていたある日、それは唐突に告げられた。


「国の方針だとかでなんかVRゲームをみんなでして勉強しようって話になった。えーと…『ディープシティ』って名前らしい。というわけで学校から支給することになった。あ、もうやってるやつはそのままのアカウント使えよ。多分新しくは作れないし。まあみんなで楽しくプレイしろって話らしい。」


「えっ、」

穹の方を振り向きつつそう漏らす


「えっ、」

穹は穹で俺の方を見てそう漏らす


『なんで?』


2人で顔を見合わせてそうつぶやく。


そのままのアカウントということはあのアバターを使うわけでスキルもあのままだろう。


100%秒でバレんじゃん。


残念ながら次のイベントを楽しみにしている暇は無さそうだ。

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