9 新たな戦力


「……というか、この方ルベリーナ様っスよね!?なんでギルが一緒にいるっスか!?」


急にライアートは私を指さしてギルに聞いた。

ギルが答えるよりも先にティルが胸を張っていった。


「今からね、世界最強の魔法使いと一緒にこの国に呪いをかけた魔王を倒しに行くんだよ?」

「あの、4分以上連続で魔法を使ったら死ぬって呪いっスよね?」

「そだよ。」


ライアートは少し考えるそぶりをした。

……この流れってもしかして……!!!


「その冒険、ぜひ俺にも協力させてください!!」

「是非!!!」



ということで、盗賊のライアートも仲間になりました!!








◆◆◆








女性はまたルベリーナの姿を見てため息をつく。

女性の首には金色のをのあたたかい光を放っているネックレス。


いつかは現実を見ないといけないけど、つかの間の現実逃避はこの子には必須だ。


そう思っていた。

正解かどうかは分からない。でも、あの子が幸せなら私はどんな犠牲を払っても彼女の手伝いをする。



「絶対に私が“幸せ”を教えるから。だから、早く成長して。」

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