俺とソイツの事情
ぺらしま
短編 一話完結
「やぁ」
ソイツとの出会いは、偶然であり。
「今日はとてもいい天気だ」
ソイツとの出会いは、必然でもあり。
「お天道様はいつも光を与えてくれるね」
ソイツとの出会いは、恐怖であり。
「その顔から察するに嫌なことがあったとみえる」
ソイツとの出会いは、幸福、だったのかもしれない。
「私にもその気持ちを分けてくれないかい?」
「おい、俺に話しかけてるのか?」
俺は声を掛けてきたソイツを見て、言葉を返す。
「そうそう、君があまりにも酷い顔をしていたからね。心配になって、つい声をかけてしまったよ」
ソイツはどうやら俺を心配して声をかけたらしい、そんな酷い顔をしていたか。
「俺からするとアンタの方がよっぽど酷い目にあってるように見えるけどな」
俺はソイツを見下ろしながら声をかける。
首から下が土の中に埋まっている、ソイツ。
街中から離れた管理も碌にされていない公園、そんな寂れた公園の一角。
雑草が生え、トイレもベンチも汚れているし、親子連れは間違いなく来ないだろう。
敷地をざっと見回してもトイレの脇に段ボールの家があるぐらいだ。
そんな公園の一角、土の上に顔だけが出ているソイツ。
「ははは、生物だからね、土の中に埋もれていても不思議じゃないだろう?」
ソイツは笑いながら、不思議なことを不思議じゃないという。
「なんだよ、誰かにやられたなら出してやるぞ」
「うーん、そうだね、そろそろここも飽きてきてからちょうどいいかもしれない。それではその申し出を受けようかな」
「なんでそんな尊大な感じでいられるんだよ」
俺はため息をつきながら近くにあった木の棒やベンチの残骸を手に取ると土を掘り返し始める。
「気に障ったなら謝るよ、でも声をかけてよかった」
「あ?出られるからか?」
「いやいや、先ほどよりも幾分かいい顔になっているからね」
そう言われて俺は悪い気はしなかった。
「ちっ、こっ恥ずかしいこと言うな。出してやらねーぞ」
「ごめんごめん」
助けてやるとは言ったものの、これは時間がかかりそうだな、そんなことを考えていると普段は思い出すこともない記憶が掘り起こされた。
あれは小学生、そう、3年生、学校が終わり、公園で遊んでいた時だ。
公園にはトイレとベンチ、それ以外だと唯一遊び場としてあった砂場。
あの日は太陽が眩しくて、暑かったな。
その砂場まで水を運んだあとのバケツを帽子代わりに被ったりしながら、砂を固めて何か建物を作っていたんだ。
バケツとかの道具は、トイレの脇にある清掃用具入れ、あそこの鍵が壊れているのを知っていたから道具は使い放題だった。
たいした出来でもないが城を作ったんだ、それでも小学3年生の3人が揃えばそれなりに大きなものが出来たように思う。
こっちに穴掘ろう、ここをもう少し高くしよう、そんなことを大声で話していた。
そうそう、そして建物が出来上がって、一枚葉っぱがついた木の枝を旗の代わりにして建物のてっぺんに刺したんだよな。
いや、刺した、刺せたのか、どうだったか、曖昧だ。
あー、そうだ、あの時、建物には刺せなかったんだ。
てっぺんに枝を刺そうとしたとき、その公園の近くに住んでいる小汚いじじぃ、あの小汚いじじぃが公園に入ってきたんだ。
そのまま、ズンズンと砂場に向かってきて、無言で俺たちが作ったものを踏み潰したんだ。
そうだ、それで、1人が泣き出して、1人が何するんだって突っかかっていた。
俺はそんな2人を見て、そして俺たちの建物を踏んで俺たちを罵ってる小汚いじじぃの足を見て、サンダル履きだったからそこに向かって、ヒーローきどりで持っていた鉄製のクマデを思いっきり振りかざしたんだ。
ものすごい騒ぎになった、じじぃは俺たちの声なんか比にならないぐらいのでかい声で叫んで、足が血だらけになっていた。
それで、あれをきっかけに俺は背景色になるように決めたんだ。
友達を助けるヒーローではなく、全員の中の1人。
俺は3人で作った城を壊したじじぃを許せなかったけど、あの2人は俺を助けてもくれなかった。
大人たちが叱る中、その2人は俺に手を差し伸べてはくれなかった。
そして、それぞれの親が自分の子共を守る中、俺の親は俺を守ってくれなかった。
あの事件から小学校を卒業するまでクラス全員から無視されていた。
小学校3年の夏から、卒業までだ。
学校には行きたくない、そんなことを家で話してもあの事件以降、親は聞く耳を持つことはなかった。
先生に話したこともあった、3年生、4~5年生、6年生と計3人、それぞれ言い方は違うが、俺のことを理解しつつ、結果として何も変わることはなかった。
俺が妙に受け入れのいい子共だったから悪かったのだろう、我が儘に育つことはもう許されなかったからな。
そして卒業間際に、3年からずっと同じクラスだった生徒から謝罪と共に、主犯が明かされた。
言った本人としては、俺に伝えて気が楽になったんだろうが、俺は知りたくもなかったんだ。
主犯が、あの場に一緒にいた2人だなんて。
無視をされた3年で蓄積された俺の感情、それが黒いドロドロしたモノとして自覚できてしまった。
「やー、私の手だ」
自分の思い出したくもない記憶をぼんやりと思い出していると、声が聞こえたので我に返る。
首の下から上半身の半分程度が見え始め、ソイツは手が自由になった。
「そうだな、ようやく手だ」
ソイツは自分の手をマジマジと見ながら空を見上げ、昼を廻り、西に傾きかけた太陽に掌をかざすように掲げる。
「お天道様の光を遮るってのも悪くない」
ソイツの顔に自身の掌の影を映し出す。
「意味わからん」
「ははは、自分が動くことで起きる現象は全て尊いものだと思うよ」
ソイツは両手を胸の前に出し、パンパンと叩きながら笑顔でそう呟く。
「手が自由になったことだし、そのまま自分で出るのは難しそうか?」
そう声をかけるとソイツは両手を地面にあて、踏ん張り始めたが一向に動く気配がない。
「ふー、ちょっとやってみたけど、まだ難しそうだよ」
土から出たばかりの手を使って、お手上げだと言わんばかりにやれやれとポーズを取る。
「ち、わかったよ」
「率先して掘ってくれて感謝しかないね」
「なんだよ、変な言い回しだな」
「いやいや、そのままの意味で受け取ってよ」
俺はため息をつきながら改めて、木の棒を持ち、削られた体力を感じつつも掘り始める。
上半身が全部、まぁ腰あたりまで掘れば出られるだろう、そんなことを考えながら俺は土を掘る。
土を掘り始めると、今度は中学時代の俺を思い出した。
本当に1人の時間が多かった、いや、1人だと感じる時間だろうか。
誰かに合わせ、自分のない日常。
学校自体が「みんなと同じ」を理想とした集団生活のシステムを取る限り、まぁ、改善はできないだろう。
ただ、俺みたいに小学校で一躍有名になり、その後無視をされ続けた人間にとっては逆にありがたいが。
そんな集団生活の中、中学2年の時にイジメがあった、小学校の俺がされた無視なんてものじゃなかった。
イジメはもしかしたらもっと前からあったのかもしれない、俺が気づいてなかっただけの可能性もある。
いじめ、虐め、苛め、どの文字にしたところで同じ意味で、思春期真っただ中、閉鎖された学校で起きるイジメは苛烈で陰湿なモノが多い。
ターゲットになった人物の物を隠すなんて当たり前、俺がされたような無視やSNSでの罵倒なんて序の口だろう、机や教科書なんかの私物に落書きや傷をつけるのはまぁまぁだな、肉体的なイジメはレベルが高いけど跡が残るし、証拠も残る、何とも言えない。
ただ、今まで見てきた中で一番酷かったのは、計画性を持って自分が大切にしている物・人が、イジメをしている側の勝手な理論で、イジメられている人間のせいにして壊される・イジメられることだろう。
ターゲットにされた人間の親友と呼べる人間に対して、それは行われた。
その計画に賛同も参画もしなかったが、イジメられていた2人を助けることもしなかった。
あれは今でも忘れられない、イジメられていた側が一番辛い想いをしているのは勿論だが、何もしないということがこれほど重荷になるものなのか。
あの助けを求める眼、諦めた時の眼、眼は口程に物を言う、あの言葉に嘘偽りはない。
ただ、じじぃを刺した時、俺は見捨てられたからな。
同じ思いをさせたくなかったけど、どうしようもない、仕方ないだろう。
砂場で遊んでたあいつ、いじめられてたのはあの2人の内の1人、いい気味だ。
その親友がターゲットになった、そうもう1人だ。
俺が刺した時、あの2人も俺と同じ気持ちを感じたのか、聞いたこともないからわからないが。
でも、俺を無視するよう仕向けたのがあの2人だ。
あいつらは少しでもあの時の罪悪の念を感じることが出来たのか。
あの時を思い出すと黒い塊が自分の中に溜まるのを感じる。
血液とは違う、その溜まったものが全身を駆け巡ると違う自分になれるような気がしてくる。
いじめられていた時のあの目、俺に向けたあの目。
やれるなら俺がやりたかった、そう思って無意識に震えた右腕を左手で掴んだ。
消えればいい、そう思っていたらあいつらは、気づいたらいなくなっていた、転校だったか、引きこもったか。
学校にも何か注意文が出回っていたな。
いじめに耐えられなくて、どこにでもある話の一つだ。
「さぁ、そろそろ下半身だね」
ソイツの台詞が耳に入る。
太陽はだいぶ斜めに傾き、時間が経過していることがわかった。
ソイツを見ると腰あたりまでは土がなくなっていた。
木の棒を横に置き、座り込む、疲れからか息があがっていた。
そんな一心不乱に掘っていた記憶もないが、ため息まじりにソイツに話しかける。
「もう、そろそろ自力で出られるだろ」
俺がそう言うと改めて両手を地面にあてて、踏ん張るポーズをする。
「ふぬぬ」
「難しそうか」
「そうだね、土というのは積もると身動きが取れないものなんだ」
「砂だって雪だってそうだろ」
「・・・何にしても凝り固まったものというのは怖いよね」
「ち、なんなんだよ」
「あともう少し、一日一善と思ってがんばっておくれよ」
そういうと両手を合わせて拝むように頼み込むソイツ。
「わぁったよ、やるよ」
廻りを見渡し、少し長めの木の枝を見つけると、穴に向かって足を固定する。
踏ん張っている足を含めて全身に気怠さを感じたがソイツの身体に傷をつけないように慎重に掘る。
膝ぐらいまで掘れば、出られるだろう。
夕闇に紛れそうになる公園で俺は土を掘る。
寂れた公園だが園内の照明のいくつかは生きているようだ。
そんな薄れた照明の中、俺はついこの前のことを思い出していた。
夕食前に些細なことがきっかけとなり、母親と口げんかになった。
母親に、産まなければよかったと言われた。
売り言葉に買い言葉で、あんたのとこで産まれなければよかったと言い返した。
そのまま部屋を出ようとすると後ろから父親にみそ汁が入った鍋を投げられた。
後頭部から背中にかけて言葉に出来ない激烈な熱さが走るが、俺はそのまま神経を切ったように無表情となり、振り返る。
そんな俺に対して、掃除をしろ、と父親は言う、それを見て、聞いて、笑顔で父親に寄り添う母親。
どす黒い感情が満ちていくのを感じる。
それを漏れ出ないように、溢れないように、強固に自分に蓋をした。
小学校で警察沙汰になった、一緒にいた友達は庇うこともせず、親は理由も聞かずに、俺を叱り、殴った。
中学校では自分を隠して全員の中の一人として生活した、荒れたこともせず、平穏に過ごすよう徹底した。
どこにいても俺は自分を偽ることで生活をするしかなかった。
高校にはちゃんと通っている、中学同様にイジメもある。
友達という括りのグループでも笑顔という仮面をつけて生活をするしかなかった。
こんなのは自分じゃないと思ってはいるがそう考えることすらストレスになった。
自分から何かすること、それを拒否することを選択した俺が原因なんだろう。
言われたことをやる、どれだけ楽な人生か。
反動で溜まるものもあるが、自分で考えて行動するよりはるかに楽だ。
「もう、大丈夫かな」
夜の公園に冷たい声が響く。
俺は我に返り、ソイツを見る。
「そうか、ようやく、かよ」
薄明りに照らされた中、ソイツの足元まで綺麗に土が掘られていた。
俺はその場に座り込み、手足を休ませる。
「やー、本当に感謝するよ、これでようやく外に出られる」
ソイツは穴の中で微動だにせず、空を見上げる。
「ようやくっていつからそこにいたんだよ」
俺は気になったことをそのまま口にする。
「そうだね、2年ぐらいかな」
空を見たまま、軽い口調で信じられないことを言う。
「なんだ、やっぱ俺の幻想か」
俺は自嘲気味に呟くと、ソイツは眼を開いてこちらを見る。
「な、なんだよ」
俺が驚いて聞き返すと、改めて空を見上げるソイツ。
「何でもないよ、本当に出してくれてありがとう」
よいしょと声を発し、穴から出てくるのを俺が眺めているとソイツが手を伸ばしてきたので、反射的に手を伸ばして、手を掴む。
「やー、ようやく触れられた」
「なんだよ、気持ち悪いこと言うなよ」
ソイツは笑顔で返す。
「君は忘れるだろうけど、次に、会えるのはいつかな」
その言葉で俺は意識を失った。
一年後。
ふと目が覚めるとソイツはベッドの脇に立っていた。
「やー、おはよう、いい天気だね」
夢なのか、現実なのかわからない中、チラリと窓を見て俺は答える。
「いい天気なのか、雨降ってるけど」
ソイツは笑顔で返す。
「いい天気だよ、心の中からそう思う」
起き上がるとベッドに座り、ソイツを見る。
「これは夢か、あんた誰だ」
「私かい?私は君だよ」
俺に向かって指を差して、ソイツは答えた。
「思い出してごらんよ、1年前に会って以来、これで3度目だから」
ソイツに言われて、ソイツの顔を見て、ソイツの喋り方を聞いて、俺は思い出す。
あー、そうだ、前に会ってるな、最初は確か。
「中学に通っていた時さ」
そうそう、中学に通ってた時だ、でも中学のいつだ。
「あの2人と一緒に公園に行っただろう?」
あー、そうだ、公園に、あの2人を連れて行ったんだ。
「そこで初めて会ったよね」
そうそう、2人と言い争った後にソイツと会ったんだ。
「そう、土に埋まってた私を助けてくれたよね」
あー、そうだ、首まで埋まってたから、出られるように掘ったんだ。
「そうそう、掘って助けてくれて、あの2人は」
あの2人、あいつらは家に帰っただろう。
「あー、そこか、あの2人は帰ってないよ、もう一度思い出してごらん」
えーと、掘って、お前を助けて、そのあとあの2人は、どうしたか。
「そうそう、がんばって思い出してよ、ヒントをあげよう言い争った後に2人を殺したんだよ」
俺が?いや、殺してはいないだろう。
「あー、そこか、殺した殺した、君が殺したんだよ。1人は突き飛ばしてベンチにぶつかった衝撃で気絶、その後に首を絞めて殺した。もう1人は傍に落ちてた木の棒で殴って気絶させて、首を絞めて殺した」
そんなことする訳ないだろう、死んでたとしたらもっとニュースになってるはずだ。
「そうそう、うまいこと血が出なかったからね。しかも目撃者も監視カメラもない寂れた公園に埋めるなんて、頭がいいよ」
埋めてないだろう、お前を掘って助けてやったんだぞ。
「あー、そこか、掘って助けたようにしてるんだよ、君が」
掘って助けたように、してる?
あぁ、掘って埋めたんだよ。
お前を助けたんじゃなくて?
あぁ、私を助けたんじゃない。
あの公園に死体があるのか?
あぁ、それも4人もな。
4人?あの2人と、あと誰だ?
あぁ、もう説明するのも面倒だが、両親だよ。
両親、いきなりいなくなったから失踪届を出してるよ。
あぁ、出してるのも知ってる、殺したのも知ってる、埋めたのも知ってる。
いつ、埋めたんだよ?それも見てたのかよ。
あぁ、見てたよ、あの2人と同じように、私を助けようと掘ってたからな。
殺した記憶も、埋めた記憶も俺にはないんだ、なんでなんだよ。
あぁ、私が全部、君の代わりに処分してるからな。
『俺(私)が、4人を殺して埋めた』
俺が蓋をしていたどす黒い塊はソイツとなり、俺が負の感情を極度に感じた時に現れるんだ。
それを無くすために。
そして、俺はたった今、俺自身に対してその感情を持ってしまった。
「やー、最近は平穏に生活していたからね、私が消えるのが怖かったよ。でもちゃんと思った通りに、君は負の感情を思い出してくれた」
ソイツは俺の顔で笑いながら、ゆっくりと俺の首を絞める。
「このまま交代してくれないか、私にも日常を感じさせてくれよ」
抵抗しようと思えば出来たかもしれない、ただ出来なかった。
「君の殺人衝動は私がしっかりと世に出してあげるから。」
薄れる意識の中、笑顔のソイツを見て、俺は意識を失った。
「次に会えるのは、いつかな」
数年後、
『おはようございます、〇月×日、朝のニュースです』
『東京都〇〇市で失踪事件、現地のアナウンサーと繋ぎます』
『こちら、〇〇市の警察署前ですが、一年前に失踪した夫婦のお子さんが出頭したとのことです』
『両親の殺害の他に、当時の同級生を含め数十人を殺害したと自供しており、余罪の確認に追われています』
『殺害現場はバラバラのようですが、死体遺棄の場所は〇市の公園に埋めたと話しているとのことで、公園に数十人の遺体が埋まっている可能性があります』
意識を戻した時、俺には出頭する以外に選択肢がなかった。
ソイツの日記が手元にあり、そこには1人1人の顛末が細かく物語のように記してあった。
最初のページには、注意事項として【自殺厳禁、また殺す】のメッセージ。
ソイツは俺であり、字体も俺のもの。
他人が読んでも違和感なく、自分の日記だと思うだろう。
俺だけだ、これが俺宛だとわかるのは。
意識はあるが、ここにいるのは俺だという認識がない。
警察署の取調室で日記に書いてあることを聞かれ、ただ頷くという作業を繰り返す。
写真を見せられ、記憶には誰かを殺したと聞かれ、ただ頷くという作業を繰り返す。
早く、刑務所に入れてください。
『やー、殺してもいい人間がわんさかいるねぇ』
俺とソイツの事情 ぺらしま @kazu0327
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