8:身だしなみも大切♪

「さてと、今日はそのヘアスタイルを変えようか。何にせよ、見た目は大切よ」


//SE ヘアカットマントをかぶせる音


「さぁて、動いちゃいけないわよ。変なところをチョキッ!ってやってしまってはいけないからね」


「あぁ、冗談だよ」


「安心して良いよ。何回も練習はしたし、私はこれでも美容師免許びようしめんきょは持ってるし、ヘアアーティストでもあるからね」


「ヘアスタイルも少し変えたら、格好良く見えるよ」


「さぁ、怖いなら目を閉じていいわよ。髪の切る音と私の声だけに集中しててね」


//SE 髪の切れる音+ハサミの


「ほら、耳の方が少し涼しくなったと思わないい?」


「ふぅー……」


「ね。かなり涼しくなってきたよね?何かお好みのヘアスタイルはある?」


「えぇ!?あのアニメキャラの!?まったく難しい注文だなぁ」


「だけど、やりがいはあるね。再現はできなくともそれに近いヘアスタイルにしてあげようか」


「でも、その代わりキミもそのヘアスタイルにふさわしい人になりなよ」


「それじゃあ、リスタート」


//SE 髪の切れる音とハサミの音


「(鼻歌)」


「んー……少しアレンジしてみようかな?」


「ベースはそのままだけど、キミはこっちの方が似合う気がするなぁ」


//SE 髪の切れる音とハサミの音


「じゃ、前髪も切ろうか。もう少しだからね」


「ちょっと息があたるかもしれないけど、気にしないでね」


//SE 髪の切れる音とハサミの音


「ここを、こうしてっと」


//SE 髪の毛が落ちる音を大きめに


「はい、でーきた」//うれしそうに


「じゃあ次は、そのままイスを後ろに倒すよ」


//SE 機械音(マッサージチェアが倒れるような音)


「さてと、次は頭を洗わないとね。残ってる髪の毛や汚れを落としていくよ」


//SE 水の音と頭をさするような音


「かゆいところはないかな?」


(無音)


「うん、分かった。さて、洗髪開始」


//SE 頭をこする音を強めに


「うりゃうりゃうりゃうりゃうりゃ-」


「このうなじのところは特に洗わないとね」


「ん、くすぐったい?これくらいでいいんだよ」


//SE こする音を弱くしながら水の音をクロスフェード


「さて、洗い流していこうかな。温かいお湯が出るから、安心してね」


//SE 水の音


「ごしごしごしごし……っと」



「よし、これでいいかな」


//SE 機械音(マッサージチェアが上がるような音)


「うーん……もう少し、変えてみようか」


//SE 軽く髪の毛を切る音


「よし、仕上げだよ」


//SE ドライヤー(柔らかい風の音)


「(鼻歌)」//ゲームのレベルアップ音のように


「はぁい、鏡を見てごらん。いい顔になったじゃないか」


「キミがいい顔じゃないと、思い込んでただけよ。さてと、仕上げにマッサージをしようかな」


//SE タッピングマッサージとブラッシングする音


「それじゃ、これからキミに魔法をかけてあげるね」


※以下は特に耳元でささやくようにゆっくりと


「キミは少しずつ頭がよくなる、信じて」


「キミは少しずつしなやな強さを持てる、安心して」


「キミは少しずつパワーがみなぎってくる。自分のためであり、誰かのために役立てる。大丈夫」


「キミは自信が無くても、一歩踏み出せる。ゆっくりと」


「なぜなら、君自身と私が証明する」


※離れる


「はい、おーしまいっと」


「ほら、どうかな。少しだけヘアスタイルはアレンジしてみたよ」


「さて、準備もできたし、次が最後のレッスン。これで本当にお別れね」//さみしそうだが、淡々たんたん


「今までのおさらいと応用。後、プレッシャーに打ち勝つための模擬試験もぎしけんおこなうから」


「大丈夫、期待しているからね」

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