3:数学のレッスンだよ♪

//SE デスクライトを付ける音


「今日は数学よ。問題は私が用意したから、まずはキミの自由にやってみせて」


//SE 鉛筆えんぴつや消しゴムの音


「うんうん」


//SE 鉛筆えんぴつや消しゴムのスピードの音を上げていく


「うん?」


//SE 鉛筆えんぴつの音をさらに乱暴らんぼう


「ストップ」//冷静に、少し強めに止める


あわてない、あわてない」//声を近づける


//SE 背中を軽くなでる


「ちょっと、見せてもらってもいいかな?」


//SE 紙のたばを乱暴に渡す


「はい、ありがとう」


//SE 紙をめくる音


「あぁ、この方程式からつまづいたわけね」


「でも、安心して。まずは分からないところからやりなおそうね。ずかしい事は無いわよ私だって、エステヒカル理論を解く時に大変だったのよ。ゲームのやり過ぎで、論文提出前日にあわてて一次資料いちじしりょう二次資料にじしりょうを」


「……」


「いけない、いけない。これはキミには関係無いよね。あせらなくていいから、ゆっくり解いてごらん」


//SE 鉛筆えんぴつや消しゴム。先程よりスローに


「うん、それでいいわよ」


//SE 消しゴムをこするような音


「あれ、分からなくなった?」


「それじゃヒント。前の問題はどういった方程式ほうていしきで正解したかな?」


//SE 鉛筆えんぴつの音


「そうよね、それを使ったね。さぁ、次の問題は解けるかな?今回はヒント無しでやってみようか」


//SE 鉛筆えんぴつの音を早く


「えらいえらい、全部解けたじゃないか」


「君ができないと思ってただけよ。それじゃ、答え合わせしようか」


//SE 丸やチェック音


「おめでとう、75点よ。分からない問題が解けるようになったね」//喜ぶ


//SE 小さな拍手はくしゅ


「まだ分からないところはあると思うけど、無理にあせらなくていいわよ。いきなり100点を目指す必要は無いわ」


「それじゃ、次は暗記でやってみようー」


「え、いきなりやるの無理だって?」


「安心して、私の教え子なら出来るわよ。信じてるからね」


//SE ゆっくりとした鉛筆えんぴつの音


「そうそう、自分の頭で考えるのも大事よ」


「さぁ、前の方程式はどうだったかなぁ?」


//SE 鉛筆えんぴつの音、かなり早目に(デッサンのイメージ)


「はい、タイムアップ。では、今回はどうかな?」//いたずらっぽく


//SE 丸やチェック音(ややチェック音多めに)


「73点‥‥」


「うん、十分。さっきも言ったとおりいきなり100点を目指す必要はないから」


//SE 頭をなでる音


「良くできました。こうやって少しづつかしこくなればいいからね」

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