4:国語のレッスンよ♪

「さて、国語の時間よ。読み書きは大切だからね」


「不安?でも、安心していいわよ。好きな小説や漫画で、難しい漢字をおぼえた子はいくらでも見てきたからね。それじゃあ、始めようか」


「今回は、話を読むから、まずは聴いて欲しいな」//ルビのところはゆっくりと強く


//SE 紙をめくる音


※以降、絵本の読み聞かせのように

「私は待つよりも、むかえに行くのが好きだから」


「あの人をむかえに行く、強くて優しい人になろうと思います」


//SE 紙をめくる音


「でも、あせらない。一歩ずつ歩いていこう」


//SE 以降、紙をめくる音のスピードを上げていく ※無ければホワイトノイズで代用


「毒のトゲがささっても、ゆっくり抜けばいい」


臆病おくびょうでも蛮勇ばんゆうでもいい、それは個性だから」


「それは慎重にも、勇気にも変えられる」


「いつか」


//SE 紙の音を一枚だけめくるように


「あの人に届ける事ができますように」


「……」


「はい、おしまい」


「どうだったかな?」


「え?初めて、この物語を聞いたって?」


「そうね。これは、私が自分で書いたからね」


「いつか、役立つだろうかなと思ったからね。キミの役に立って良かったよ」


「それじゃ、今の読んだお話をノートに書いてもらおうかな?」//いたずらっぽく


「もちろん、おぼえているよねぇ?」


//SE 鉛筆えんぴつの音


「そうそう、そんな感じ」


//SE 鉛筆えんぴつの音


「あれぇ、私そんな事言ったかなぁ?せっかく読んだのになぁ」


//SE 鉛筆音えんぴつおんと消しゴム音を早く。鉛筆えんぴつはデッサンするように


「うんうん、覚えてくれていて嬉しいよ」


//SE 紙の音と鉛筆えんぴつを転がした音


「はい、お疲れ様。さて、どうかな?」


//SE 紙をめくる音


「うん、いくつか漢字の間違いや、抜けはあるけどこれでいいかな」


//SE 頭をなでる音


「良くできました。休んだら、次のレッスンにしようか」


「復習はどうするかって?いいのいいの、詰め込むより、学ぶ事を好きになるのがいいからね」


「自分がしたい時にするのが一番だよ。キミはどうしたい?」


(無音約2秒)


「うん、分かった。キミが決めたのだから、それが正しいと思うよ」

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