第20話このボタンは?
ここは
今日の
机の上に何やら見たことがない物が無造作においてある。
そして最後のボタンを押すと、納得したのかそのまま机に戻す。
否、どうやらこの遊びに飽きてしまったようだ。
それから数時間後、
数分後
「誰だ、非通知ボタンを押したのは!」
と、困惑した口調で文句をぶつけた。
「非通知ボタンって何?」
「このボタンを押しておくと、自身にとって出たくない相手だと分かり、尚且つ勝手に拒否出来るという、画期的なボタンだ」
「そうなんだ……」
“誰が押したんだろうね?”と、うまく誤魔化す
「その犯人を知りたいところだが、今となっては分からないであろう……」
“置きっ放しにしたわしも悪い”と、半ば反省している
「なら、誰かが押そうとしてたら、僕がそのように説明して注意を促してあげるね」
と、優しく声をかけて慰めた。
「うむ、宜しく頼む」
“もう戻って来ないな”
数分後、そう確信した
そして、真面真面と見つめながら
「万が一僕にこれを持たせようものなら、
と、決意新たに宣言する。
「大好きな畑仕事の邪魔をさせない為にも」
令和4(2022)年2月10日12:15~15:21作成
Mのお題
令和4(2022)年2月10日
「非通知ボタン」
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