第19話燃える

 一面に白い綿のようなものが、○○の祈りで空から津々と降り出す。


 見たことがない風景に呂望リョボウ呂尚ロショウも唖然とした。


 やがて経ち、ひたすら祈り続けていた彼女が、集中を解く為にゆっくりと息を吐いて瞳を開く。


「それでは、お2人共」

『?』

「この雪擬きを適当な大きさに丸めたら、火を点けて頂けます?」

『何故?』

「これは燃える雪です」

『!』

「これを松明代わりにして、仲間達をここまで導くのです」

『成程!』


 彼女の意見に納得した2人は、すぐさましゃがんで雪擬きを丸め始めた。


令和4(2022)年1月28日12:10~12:29作成


Mのお題

令和4(2022)年1月28日

「燃える雪」

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