【発句集】 五月/西山博雪
西山博雪
海鳴りに松とからまる夏黄蝶
江ノ島
初夏の車窓のうなじ江ノ島へ
ビタビタとビタ着決める猫の恋
トビ鳴けば猫が応える島の夏
「携帯も棺に詰めて」夏の絵馬
ナンプレを猫の背で解く藤が寺
あじさい
ホトトギス来て図書館の昼寝族
アスパラにアーモンド油の海老サラダ
朝露をわけて
桑の実をつまみムラサキ爪のウミ
猫たちの腹ころげゆく夏のドテ
ドクダミの唱えるごとく
五月雨のコミュニティバスと移ろいて
琵琶の実をウメジャムにくわえ時を待つ
五月雨のその一筋と別れ逝く
海鳴り
ビキ二妻 蟹とたわむれ砂の蜘蛛
コガネムシ豪華なトイレで湖水浴
トビウオの銀河を越えて
海鳴りに松とからまる夏黄蝶
【発句集】 五月/西山博雪 西山博雪 @hiroyuki575
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