挫折
私は学が無かったから、息子が勉強しているのを見て、只々褒めた、持ち上げた、私はパソコンや機械が使えないので息子がそういったものを使い熟しているのを見て、驚いたし頼りになると思って見惚れていた、パソコンが使える人はかっこいい。
息子が、YUTUBEに動画を投稿している事を知った時は驚いた。確かに自分の息子が映っていた。
誰なのかわかってしまう位、曝していた。全身が映っていた。
苦痛だ。
こんな苦しみ誰が分かる???。
最近調子が酷い。
悪い。
死にそうな位調子が悪い。
何時から深夜が逆転したんだろうか。
夜に寝ないのは体に非常に悪い。
悪いのである。
規則的な、朝五時位には起きて、夜は九時には寝る。
ご飯は、栄養を考えたメニューを取って、健康的に過ごす。
運動をする時間を創って、ジムで運動する。
大会に出る。
マラソンとか、水泳とかの大会に出る。
適度に働いて御金を稼いで、良きライフスタイルを確立したほうがいいに決まっている。
病的な毎日を送る度に精神がくるって、もうおかしくなっていくのが分かる。
こうなったのも、御金が無いからだ。
こんな不健康で、苦しみの生活は、御金の無さからきている。
親が、金さえ出してくれればこんな事にはなっていない。
犯罪者のような容貌に成っていくのに気が付いた。
人相が悪くなっていくのに気が付いた。
如何してなんだ。
僕の何がいけないんだ。
おかしいぞ。
僕はこんな人間じゃないんだ。
何をしているんだ僕は。
精神異常者にでもなって終ったのか。
いいはずが無い。
受験生活を初めてから六年が経過した。
高校に入学する一年目から、勉強を本格的に始めた。
大学受験前に一年前に失踪した。
人生に生きる事に疑問を覚え始めた。
夢が潰された。僕はスポーツ選手になるのが夢だったのか???。
分からない。
只、部活が楽しかった。
其れを生きがいにしていた。
其れを仕事にするのが、プロに成るのが果て無しなく遠いもので在るとは分かっていた。
其れは、最後の大会の時、あっけなく私は敗れた。
悔しくて、生きているのが厭になった。
其れが出来ない未来に生きている意味は無いと思った。
僕は、勉強も、何もかも投げ出して引き籠った。
其れが二年前。
一年間は、何もせずに、ずっと放心状態が続いていた。
その間もやはり、大学受験の此事も、スポーツ選手の夢も、それらの事がずっと脳裡をよぎっていた。
ずっと、家にいても何もなかった。御金もなかった。
大学受験をもう一度受けようと勉強を再開したのが、一年前、最後のセンター試験に失敗したのがちょうど三か月前。
僕は、此れで三浪目だ。
良くもまあ、こんな事に三年目の延長をしようと思ったものだ。現役時代なんて、絶対に浪人はしないと、死ぬ程勉強していたというのに、この有様ですよ。
我ながら呆れた。
来年は絶対合格しよう。
浪人生の、西城 劇 はそう決意を改めた。
「あの子が、急に美大に進学するといった時は、如何したのだろうとおもったわ。」
彼女もは、彼の友人さえ、彼のさえおかしい。彼の様子がおかしくなったと気づいていた。
精神を病み始めたのも、あの最後の大会以来だ。
あれから、不幸しかない。
「どうして、急に進路を変えてしまったの????。」
理由は、一体何???。
そんなものは分からない。
不安。
将来に対する漠然とした不安だろう。
死ぬ時までに僕が出来る事なんて限られているんだ。
出来る事ならば、全ても物を手に入れて、神様にだってなって終って、夢の全てを見て、人助けをして、素晴らしい人間で在ろうとずっと努力してきたんだ。
その努力が報われる事はなかった。
努力が足りなかったのだ。
足りなかった。
そうだ。足りない。満足何て出来ない。
高校生も、一度きりだったんだ。
如何してもっと練習に時間を割かなかったのだろうか。
実力の無いのが頑張っていると思われるのが、厭だったのか。何て無駄な杞憂なんだろう。若い時にしか、出来ない事なのに。
頭を使う、勉強とか、芸術はある程度歳を取って終っても間に合うだろう、ではスポーツの中でも、運動系のスポーツは、どうだろうか???。きっと、もう・・・。
その時にしか出来ない事だ。
運動、泳ぐ、走る、球技、武道。
どれにしろ、最強。いわば全盛期で在れるのは、三十歳迄といった処だろう。
だからこそ思ってしまうのである、若いうちに良く運動をしておけと思うのだ。筋肉も、体格も、肺活量も、衰えてからではもう、結果は出なくなる。
正しい知識で、正しいフォームを覚えて、実践して、効率的に実力を伸ばせば、大会ので勝てる様に位は成るのだ。
僕なんて大会で勝った事は在るが、上位になった事は一度もない。
こういうのは、練習量もそうだが、何かその壁を乗り越えられる迄自主練習をしないと、伸びないのだ。余程の才能持ちでない限り、+アルファの練習を、工夫してしないてしないと、伸びないのである。
周りの人間なんて、餓鬼ばかりで、真剣みが足りない。
ストイックさが足りないのだ。エリート意識のプレーヤーは、技術に偏って、感覚に疎い。感覚と、技術が合わさってようやく、格違いになれるのだ。周りと一線を画す実力が付く、更に強者と競い合う事が重要なんだ。
死を意識しよ。
だらだらと遊ぶ人間どもと、違う。
私は違う。
お前とは違うんだ。
「そういう割には、大した実力も無いんだね。頑張っているようだど、サボりの多い私に負けてる何て才能ないよ、やめちまいなよ。」
親切に、才能なしに、忠告してやろう。
「お前なんかに負けるものか・・・。」
必死に練習した。
「お前じゃダメなんあんだって。分かるだろ。アレだけ頑張っておいてその様なんだ、見ていて心が痛むよ。」
「ちゃんとした方法でそれなりの対価を払わないと割に合わないのさ。どっちつかず何だよお前は。欲張り過ぎだ、スポーツ選手に成りたけりゃ、勉強の時間を、練習に回して、青春も何もかもを其れに賭ける位の事をしなきゃあ駄目さあ。その覚悟がお前に、御前なんかにあるっていうのかい???。」
将来が不安で其れでやっていけるのか、と思っている時点で駄目なのさ、出来る奴は、もう考える前に動いてる、早く始めた奴が勝つんだ。
就職、大学、夢。夢、大学、就職。大学、夢、就職。
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