432日目 冬の夜、学友と飲み食い歌う

 こんにちは、レンズマンです。

 昨日は友達の忘年会に行ってきました。


 メンバーはねろさんと秋人。どっちも大学の同級生で、今でもゲームや映画を一緒に楽しんだりする友達です。

 予約した焼肉の前に、僕とねろさんでカラオケに行きました。コロナ前は結構みんなでカラオケに行ったりしましたが、随分久しぶりです。お互いに自分がなんの曲を歌っていたかすら忘れてしまって、選曲に苦戦しました。

 僕は大学一年生の頃、演劇部に所属していました。その縁あって声量には自信があったのですが、久しぶりに歌うと全然喉が開きません。元々会話するときにボソボソ喋る癖もあるので、いきなり大声は出しにくいようです。しかし、何かが、何かが足りていない気がする。……そうだ!僕はお食事注文用の機械を操作し、フライドポテトを注文しました。そして……


 バーンバーンバンバーン バーンバンバンバン バーンブレイバーーーーーンッッッ!


 めっちゃ声出た。ポテトすげぇ……。それは炭水化物のエネルギー、それはじゃがバター味の粉の塩分、それは調味油のぬめり。どれが作用したのかわかりませんが、昔からフライドポテトを食べると妙に歌えるようになるんです。逆にウーロン茶やココアは飲んでしまうと声が出なくなります。ご興味ある方、一度試してみてください。今回僕は調子に乗ってココアを飲んで、序盤は声が死んでました。うわっ!声が死んだって言い方、懐かしい……。

 最後の方で秋人が合流。学生時代から変わらぬ声量で歌ってくれました。〆で歌った「バラライカ」は我々の学生時代の思い出の曲です。「不思議と耳に残るごく自然な替え歌」が秋人の十八番で、原曲を歌う武士道の歌に重ねて笑ったのをよく覚えています。学生のノリですね。

 時間ギリギリまで歌って、焼肉に向かいました。もつ鍋などの候補の中から焼肉をリクエストしたのは僕で、週二で鍋が出る我が家で育つと、どうも外で鍋料理を食べたいと思えないのです。

 やや狭い店内、網にかなり近い席。夏だったら暑くてたまらないだろうなと思いつつ、寒い冬の今日は暖房のように手をかざしていました。水割りの梅酒でみんなのお酒と乾杯し、ちょびっと一口。う”う”ん”。酔いました。虚弱レンズマン108の弱点の一つ、下戸。今日も絶好調ですね。

 最初に出てきたタンに感動し、王道のカルビにほっぺたが落ちる。むほっ!ご飯が止まりません。割り勘の焼肉でご飯を頼むなんて損でしょうが、ご飯を我慢する方が僕にとっては損です。これでも小ライスで我慢してるんだから、理性がある方でしょう。

 肉は勿論、椎茸や玉ねぎのホイル焼きも美味しかったです。椎茸は傘を下に、ひっくり返して焼きました。よーく焼くと汗をかくように中から水分が染み出てきて、それが食べごろの合図。溢れる旨味がたまらなく美味しかったです。玉ねぎも、半分に切ってアルミに包まれたものをそのまま鉄板に乗せ、じっくり焼いて食べたら、これがもう甘いのなんの。年をとると肉を多く食べられなくなりますが、その分野菜をたくさん食べられて、これはこれで楽しいですよね。

 熟練の焼肉職人秋人の匠の技も相まって、激うま焼肉大会になりました。僕はいつもどおり見てるだけ。要領の悪い人間は、出しゃばらない勇気をもつことも大切なのです。これはチームの輪を守るために静観するということ。決して楽をしたいのではなく。

 程よく酔いを残したまま、二次会に行く二人と別れて先にお暇させていただきました。明日も用事があるし、カラオケで喉が疲れてもう喋れそうにありませんでした。

 焼肉屋を出ると、冬の冷たい空気が僕を出迎えました。父を迎えに呼ぼうかとも思いましたが、ここはやはり歩きを選択。行きは楽をしてしまった分、帰りはがんばらないと。いつかまた、楽しくお酒を飲める日を夢見て。冬の夜を歩いて家に帰るのでした。ううっ、寒かった!


 今も昔も、楽しい時間はあっという間ですね。学生に戻った気がして楽しかったです。

 では、今日はこの辺で。お疲れさまでした。

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