392日目 外れの四代目 御剣空李<クーリ>
こんばんは、レンズマンです。
先日参加した大河CPの話をします。
大河CPとは、DX3rdの世界観で、一話ごとに数十年の感覚を開けてGMを持ち回りつつ、宿命を背負った一族の物語を描こうという企画です。HO1が宿命を背負った枯桐一族の末裔とし、GMと同じく交代制で参加者全員が一度は枯桐を経験することになります。
今回は通算三回目の開催となり、江戸末期から始まった物語は昭和初期まで時代が進んでいます。僕は一話でHO1を担当し、二話でGM(明治VS枯桐 蒼炎の楔)を担当したため、後は汎用HOを担当するだけ。こうなっちまえばもう気楽なもんです。GMのシルバさんが一生懸命シナリオを作り、HO1担当のリスコさんが枯桐一族特有の「夜」という概念に悩まされている。
ホホ、下々の者どもは大変よの。それに引き換えラージナンバーとは気をもむこともなく、平和よの。そんな僕のHOは「御剣」。御剣!?!?!?!?!?!?
どえらいことになってしまいました。僕のHOは枯桐一族を支える相棒的兼先導者ポジションの御剣となってしまいました。御剣一族は一話でリスコさんが作った刀次さんに二話GMの僕が沼ったことで通例となったHOで、二話も当然リスコさんが担当していました。しかし、今回のリスコさんは枯桐担当。「レンズマンさん、良かったらやる?」と声をかけてくれたことで、恐れ多くも四代目御剣(三代目は時系列の都合上NPC)を担当するという大役を賜りました。
これは一大事です。なんといっても、あのかっこよすぎ頼れすぎ沼すぎの三拍子そろった刀次さんの子孫ですから。生半可なキャラクターをお出ししたら己が許せなくなり憤死してしまうのは間違いない。素晴らしい御剣を継承するためには、より深く御剣を知る必要があります。
前回の第二話、僕は御剣が好きすぎるあまりラスボスを御剣マニアにしました。後悔はしていません。PLからは「これはただのレンズマン」「レンズマンをボスにしたら駄目でしょうが」など称賛されましたし。しかし、今回は御剣に殺されたがる変態忍者ではなく、僕自身が御剣にならなくてはなりません。御剣キメキメ忍者は僕の自然体で出来ましたが、御剣自身になるということは、一旦自分を消さなくてはならない。リスコさんの考え方を知り、その最奥に秘めた御剣を見つけ出さなくては。
僕は更に御剣を研究しました。テキストセッションログを見直し、リスコさんとの通話から「らしさ」を見出し、目を皿のようにしてキャラクターシートを見直す。永く楽しい研究の末、僕には御剣が出来ないということがわかりました。無理です。御剣はかっこよすぎる。あのお節介焼きさんはリスコさんにしか出せない味、いや出汁でした。
正しい御剣ができないのであれば、僕はその道をあえて外れてみよう。というわけで、僕は「不良御剣」を作ることにしました。即ち、守るべき枯桐の元を離れて自分の道を行こうとする外れの者。歴代御剣の中で異端の者であれば、担当者が違ったとしても違和感は減るはず。逆転の発想です。
というわけで、自キャラの話をします。四代目御剣空李<クーリ>は、前述の通り外れの御剣であり、自らの意志で枯桐の元を離れた異端児です。思慮深さ故に御剣家、枯桐家の歪さに耐えかねて家出をし、海を渡って上海で生活しています。と言っても、その生計の立て方は腕頼り。名刀「鳶の剣」を腰に佩いて(刀などをぶら下げること)、金目の物が欲しい悪漢を「成敗」したり、街の人の困りごとを「解決」することで「謝礼」を巻き上げて……もとい、頂いて生活しています。そんなある日、実家御剣家の御婆様(二話のHO2)に無理やり押し付けられた「鈴」が反応し、それは仇敵「羅城の遺体」が近くにあることを示していた。果たして空李は、上海に渡ってきた四代目枯桐「珀」や仲間たちと共に、羅城の遺体を巡る騒動を解決に導くことができるのか……。
上海の無頼漢を自称する空李は御剣と呼ばれることに強い拒否感を抱きつつも、自身の幼馴染であり見捨てた存在である珀くんにはとても複雑な感情を抱いています。相変らず要領の悪いかつての弟分を見捨てる事が出来ず、世話を焼くうちに徐々に物語は真相へと近づいて行って……。空李は己の宿命と向き合うことになるのでした。
TRPGのPCは卓中に完成するものです。もう一人の幼馴染との再会、四代目御剣の「剣」、枯桐珀との関係性。様々な要素が上手く嚙み合って、最終的にはかなりいいキャラクターに仕上がりました。幻覚を見せる無数の藤の花を斬り落とし、御剣の名乗りと共に危機を脱するシーンは画が想像できるほどでした。
HO4は気楽にできるなどと考えていたのに、そんなことはこの日記を書くまですっかり忘れていました。蓋を開けてみればしんどい思いをする主人公を支え、自らの葛藤と向き合い、ラスボスとの問答と大立ち回りを繰り広げるなど超大忙し。おかげで大変やりがいのあるセッションでした。僕なりの御剣を表現できて満足です。
次回は第四話。そして、GMはリスコさん。御剣はNPCとして登場予定らしいです。楽しみですねェ~! いーったいどんな御剣が現れるざんしょ! おほほ!
失礼、気持ち悪くなってしまいました。これ以上醜態をさらす前に失礼します。おやすみなさい。
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