360日目 排球は推しが絞れない
こんばんは、レンズマンです。
アニメハイキュー!!を見終わりました。
先日公開された映画の影響で最初から見たくなったハイキュー!!。以前の記事で音と映像が素晴らしいことには触れましたが、今回はキャラクターやストーリーについて語っていきたいと思います。
僕はあまりスポ根作品を読みません。僕自身部活動に精を出した覚えはありませんし、スポーツにも親しみが無いからです。しかし、これは食わず嫌いだったと言わざる負えません。そもそも僕は群像劇が好きで、主人公だけでなくいろんなキャラクターに焦点が当たる作品を好みます。題材であるバレーボールは最低六人以上のチームで戦う競技で、ボールのレシーブ、トス、アタックも三人で行います。どう考えても複数人数が焦点に当たることになる。ああっ、群像劇が好きなら、どう考えてもスポーツ漫画が向いているじゃないかっ! ぜ、全然気づきませんでした……。確かに、僕が全巻持っている「アイシールド21」もアメフトを題材にしたチームプレー、作戦が醍醐味の漫画で、同時にチームメイト一人一人の成長と葛藤を描いていました。なんで気が付かなかったのでしょう。
青春とは、若さが可能にする一瞬の黄金の時間。学生の本文である学業と並行してスポーツに打ち込む彼らの、信じられないエネルギーが物語を作る。勝利を信じて備え、戦い、それでも及ばなかった悔しさと誇らしさ。この漫画は二人の主人公やチームメイトだけでなく、他の学校の選手や登場人物のバレーボールや部活動にかける情熱を描いているのも見どころです。ザ・インドアの僕には想像もできなかった世界がそこにはあったのでしょう。知りもしない、興味もなかった僕がこんなにも心を動かされるほど描写が繊細で、フィクションだと分かっていても実際に起こった事の様に想像できます。
スポーツ漫画の肝となる試合の描写も面白いです。二チームが選手の能力を生かして作戦を立て、強い敵に対抗する。技術はもちろん心理戦の側面があって、「敵は調子よく打ってきたけど、たからこそここでアタックを一本はたき落せば敵の士気が落ちるはず」「敵のセッターが強いから、セッターにレシーブさせればセッターがトスを上げることができない」といった、お互いの思惑が上手くいくのか、試合にどう作用していくのかが見どころです。敵も味方も極限まで体力を追い詰められながらも、必死に頭を回転させる様に目が離せません。僕は勿論のこと、通りがかっただけの親父がテレビの前で腕を組んで仁王立ちしていました。見ている側がまるで本当にスポーツ観戦をしているかのように真剣に見入ってしまうほど、この作品は面白いです。
さて、作品を語る上で避けては通れないのが推しの話です。僕は、大体主人公以外に推しを作ってそのキャラクターの活躍を楽しみに物語を追うのが好きなんですが、ハイキュー!!ではそれが難しい。何故ならば、どのキャラクターも推せるほど魅力的だからです! グアア、みんな好き!! 最初にいいなと思ったのはリベロの西谷、それからキャプテンで防御の要の大地さん。この拾いまくる鳥野の防御担当が好きで……。どんな時もブレない天才のノヤっさんは勿論、リベロじゃないのに防御の要と称される大地さんがかっこいい。そんな大地さんがクローズアップされるようになったころ、唐突に彼の代わりに試合に入ることになった縁下がめっちゃ良くて。彼については視聴前にもやいくんから「レンズマンは縁下力好きだから見た方がいいよ」とメッセージを貰っていたんですが、「縁の下の力持ちのキャラクターが居るのかな?」と思っていました。まさか「縁下力」という名前だったとは……。太陽や光、影にちなんだ名前が多いチームメイトでそれは反則だろう。大地さんも近いものがありますが、凡人が必死に努力して食らいつく様は見応えがあります。これでもうちょっと活躍が多かったら致命傷でした。ていうか副部長の菅さんがやばい。副部長なのにベンチにいて、でも不要な人材じゃなくて絶対にチームに必要な人物なのがとてもいいバランス。この人嫌いな読者居ないんじゃない? 親にするなら絶対この人が良い。ムードメーカーの田中さんもカッコイイ。たまに見せる先輩として頼れる感じが良いですよね。スポ根ものにありがちな不良生徒のポジションだと思うけど、実際に暴力事件を起こしたり反発したりしないので好感度を下げる場面がない。皮肉屋の月島もいいんですよね。主人公二人と同じ一年生でレギュラーを勝ち取っていて、冷めた態度を取る割に負けず嫌い。最初はムカつく奴だな……と思ってたけど、今では冷静に敵の強さを見極める姿がかっこよくみえて仕方がない。他のチームのキャラクターも良くて、ライバルチーム猫駒の犬岡、影山の先輩セッター及川……の相棒の岩泉、マイペースなゲスブロッカー天童覚、最近はサーブの構えが特徴的な尾白アランが好きです。特に覚は、自分がチーム戦でやりたいことをやって仲間から反感を買う描写が、チーム戦が好きなくせにマイペースな僕にとって共感できるものでした。ああ、味方の中でも絞れないのに他のチームまで入れちゃったらもうわけがわかりません。魅力的なキャラクターが多すぎます!
数多のキャラクターの中で推しを絞るのは難しい。しかし、絶対に外せないなと思うのは山口です。初めて出てきたときは嫌味な月島の太鼓持ちの様なポジションで、月島に便乗して主人公たちを笑っていました。ところが、ドンドン成長する主人公二人や月島に置いていかれまいと努力を積み重ね、ピンチサーバーとして覚醒していく。今や山口はチームの切り札的存在にまで成長し、気付けば僕は彼の大ファンになっていました。うおおおーーっ、決めろ山口! 10本取ったれ!! 気弱な少年がどんどん成長してく姿はとても応援しがいがあります。もう、試合に出た時の目つきが今と昔で全然違う。映画を見た時に、「あ、こいつは多分エモい奴だ」と気付きましたが、本編を一通り追ってみて予想以上でした。山口ーーっ! 師匠とのやり取りもいいです。なんかこいつだけ別に師匠いるんだけど、ホントは主人公だったりする? そんな気もします。
実は、この日記を書いてる途中でふと気になって調べてみたら、なんと「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」はまだ近場の映画館で上映中の様子。これは見に行くしかない。というわけで、今夜見に行っていきます。実は映画の二周目は一週目よりも細かく見れていいらしいですよ。だから僕は気に入った映画を何度も見ます。今回も、そうします!
では、夜があるのでこの辺で。お疲れっしたーーッ!
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