299日目 ご褒美が必要な人間らしいですよ

 こんばんは、レンズマンです。

 今日はアルバイトに行ってきました。先日から続いているクリーニング工場のアルバイトですね。


 今日は気温が高くて、半袖の上にジャケットを着ていると結構暑かったです。春先の四月でこれなら、夏が本格化したらどうなってしまうのか。上司の方はしきりに夏はやばいぞ~と忠告してくれていますが、既に半袖を解禁している僕にできる対策なんかあるんでしょうか。肌着をスケスケのヤツにするか。穴の空いた涼しい奴。それか、ランニングシャツか。

 昼食はいつも弁当を持参して電子レンジで温めて食べています。僕は冷たいご飯が苦手で、冷たいのも、食感がパサパサしてるのも気持ち悪いんですよね。しかし、暑い日に熱い食べ物を食べるのも中々苦行です。実際、今日一日で最も暑さを感じたのは食事中でした。

 上着のボタンを外して熱を逃していると、休憩室にお客さんが現れます。ヤクルトの販売員さんでした。月に何回か商品を売りに来たり、定期購入の案内を持ってきてくれるそうです。慣れた様子で乳酸菌飲料やヨーグルトを買うパートの皆さんに続いて、僕もヨーグルトを購入しました。ラッキー! こんなところで甘く冷たいデザートにありつけるとは。値段は103円。普段食べるヨーグルトと言えば三個で二百円未満の物ばかりなのでお高く感じますが、大切なのは食べるタイミングです。疲れた体に甘みと酸味が染みますねぇ。また来たらその時も買おう。

 ていうか、やっぱり甘いモノはいるなぁ。午後の仕事はいつもとモチベーションが違いました。きっとヨーグルトのおかげです。やっぱりご褒美が必要なのです。僕の子供の頃、母上は僕にテストの点を上げろと言いますが、そのためにご褒美を用意したりしませんでした。物のために頑張るのではない、自分のために頑張るのだと言いたかったそうです。正論ですね。対価がないと動けないのでは、自発的な勉強ができなくなる。でも、それを理解できるようになるのはきっと大人になってから。子供の僕にはその意味が分からず、目先の困難に打ち勝つ努力なんかできませんでした。そもそも僕は現金な人間です。頑張ったからには対価が欲しい! 自分で言うのもなんですが僕は愛想がまあまあよく、それで誤解した方が稀にレンズマンは優しい人だねなんて言ってくれることもありますが、実際はケチんぼな人間なのでボランティアとか全然しません。自分のために頑張る。それはそれとして、心を動かす何かが必要。出来るだけわかりやすく、なるべくすぐに効果が出るもの。例えば漫画の続き、新しいゲーム。そこにあるヨーグルトとか。理想だけじゃ僕は動けないんです。今も昔も! ……うーん。モテないわけだ。

 ご褒美を求める子供から、ご褒美を用意できる大人になれたのは成長でしょう。いつまでも求めてばかりなのは成長ではないのでしょうが。性質は変わらないと思うので、個性ってことになりませんかね。


 じゃあ、今日はこの辺で。お疲れさまでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る