第4話
ある日あの時の黒髪で長髪の青年が私に向かってこう言った。
「あの箱はね人助けの為に使っちゃダメなんだよ、自分の寿命が縮まるし、もう、君の心臓は無いからね!」と言って消えていた。
その瞬間穂香は思い出していた。
そう言えば穂香はドナー登録をしていた。
弟とはDNAが一致していた。
穂香は学校の帰り道にバイクに跳ねられて打ちどころが悪くて倒れていた。
おそらく脳死に至っていた。
すぐに医者は穂香の心臓を弟の仁志に移植していた。
(えっ、あの箱って何?悪魔の箱?私の心臓は?私は幽霊?)
穂香は泣きながらこの世をさまよい歩いていた。
完
木の箱2 浜田まひる @mahiru8
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