第3話


 花ちゃんと一緒にいると他のクラスメイトも私に話しかけて来る様になった。

私は嬉しかった。

学校の帰りに花ちゃんが「穂香ちゃんも髪の毛染めた方が似合うんじゃない眼鏡もコンタクトレンズに変えたら?」と聞いてきた。

私はすぐに美容院に行ってイエローブラウンの髪に染めて貰い眼鏡屋に行ってコンタクトレンズを買ってコンタクトレンズをしたら私は別人の様に可愛くなっていた。

それからは私はクラスの人気物になっていた。


 (やっぱり、これは、あの木の箱のせい?)と思い穂香は机の引き出しを開けて木の箱を取出し蓋を開けた。

あのメモ帳が箱の中から消えていた。

(やっぱりそうなんだ、この木の箱は願い事が叶う箱なんだわ)穂香は確信していた。


私には心臓の悪い弟がいる。

木谷仁志14歳中学2年生の男の子だ。

小さい頃から病院に通っているが手術をしないと、いつまで生きられるのか分からない。

ドナー提供者を待っているが中々順番待ちで手術を出来ない状態でいる。

私はあの木の箱に(弟の心臓が治りますように)とメモを書いて折り畳んで蓋をして机の引き出しに閉まって鍵を閉めた。

 それから弟は自然と心臓が治っていた。

私は(やっぱり、あの箱は願い事が叶う木の箱だ)と喜んでいた。

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