「宝石」「化学物質」「星」といった、一見すると硬質に取れる言葉が使われています。しかしなぜだかぬくもりを感じますね。きっと作者の方が、世界そのものにあたたかな視線を送っていることの証左でしょう。透明感のある美しい連作短歌だと思います。とてもよいものです。