ダークファンタジー病
ラブコメにおいて許されざることの内に寝とられを挙げるのは、言うまでもないことである。
しかし意外に、物語に深い意味を持たせたり、謎を用意する事の危険については、見過ごされているように思う。
私はこれをダークファンタジー病といっている、伏線病とも言える。
これは少量ならば良い刺激だが、劇物である。
ラブコメとは躁的なもの、一喜一憂、赤面、発情、理想、そういったものだ。一方ダークファンタジーは、鬱的で、笑ったときの陰であり、青い顔、禁欲かその反対で、知性があり、伏線や意味を好む。
ラブコメは、鬱的な知性によって発明された方法を、なるべく避けるべきだ。
その方法は、重苦しい現実の一面を解明するための方法であり、我々を躁的な夢から覚ますきつい一撃である。
ダークファンタジーの方法でラブコメの伏線をはると、自然にふぬける。
この傾向は特にバトルラブコメに現れる。
力のルーツを求めたり、整合性のために、ラブコメを捨てている作品が多いように思う。
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