36話 死体に鞭打つ

フンババとリョウはティアラとカルナ、リョナ、ニーナの墓に来ていた

リョウは大五郎を開けて墓に酒を注ぐ

フンババがツッコむ

「それ酒で未成年に不味くね?」

「中身はただの水道水だ」


しかし、この物語の主人公の妹の美少女のカルナ、

ヒロインと思われるティアラ

そして、脇を固めるリョナとニーナの死はショックだった

墓はファンと思われる人が花を置いていた


「私は元魔王ですが本当に作りたかったのはこういう世界です」

「甘い」

「はい?」

「少なくともティアラには監督責任があった、それなのにこのザマだ

今から墓を掘り起こして死体に鞭打つ!!」

「魔王のワタシでもそんな事は出来ませんよ、あなたは伍子胥ですか!?」


「伍子胥の説明は東州英雄伝でも読め」


といって、いきなりリョウがティアラの墓を掘る

しかし、ティアラの遺骨は見つからなかった

「おかしい、何で骨が無いのだ?」

フンババは即答する

「もしかして、4人は異世界転生してたかも?」

「まさか?カルナとリョナとニーナの墓も暴くぞ

遺体が出たら鞭打ちだ!!」

「ひでえ、でも、わたしも墓掘りは手伝います」


徳川埋蔵金の如く墓は地下100mまで掘られた

しかし、ティアラもカルナもリョナもニーナの遺骨も遺留品も見つかってない


リョウが言う

「これは、もしかして?」

フンババも答える

「死んだ四人は異世界転生しているー?」


前前前世が流れる


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る