その後 最終話
「俺と付き合って下さい」
「……………」
「……………」
夏帆が無言で俺に抱きついてきた。
(これはokということか?)
だんだんと俺を締め付ける力が強くなってきている気がする。
「やっと告白してくれたね。私、小学校の時から好きだったのに気持ちに気付いてもらえな
いかと不安になっちゃったよ」
上目遣いで言ってくるもんだから、反射的に抱きしめてしまった。
(もう付き合ってるからいいんだよね?)
夏帆も無言で抱き返してくれた。
しばらく抱き合った後、夏帆が少し顔を上げて俺の顔の近くで目を閉じた。
(こ、これは!キス待ち顔というやつか!)
あまりにも可愛かったので阿呆な事を考え固まってしまった。
すると、夏帆がいきなり顔を近づけてきてそのまま唇が合わさった。
ただ合わせるだけの、お互いの気持ちを確かめるだけのキスをした。
たった数秒だったがとても長く感じた。
顔を離して、夏帆を見ると顔が真っ赤だった。
(俺もにおんなじ顔してるんだろうな)
「帰ろうか」
「うん」
(もう付き合っているので手を繋いでも問題はあるまい)
手を繋ごうとしたら逆に手を取られてしまった。
そのまま綺麗な夕焼けを見ながら2人で帰った。
司の部屋
「………………」
1人で想いにふけていた。
(やっと夏帆と付き合えたんだ)
絶対に告白を成功させるため沢山の準備をしたからあまり実感が湧かなかなかった。
緊張で疲れてしまったのだろうか。
そのまま寝てしまった。
夏帆視点
「……………」
(やった、やったぁ!)
(やっと、司くんと付き合えたんだ)
(今までの努力が報われてよかった…)
こちらも似たような事を思っていた。
しかし、夏帆もまた疲れが溜まっていたからそのまま寝てしまった。
次の日の朝
「ねーね、今日どこかで遊んでかない?」
「あー、いいよ。多分何もないし」
(あの頃に戻ったような感じだな。お互い体は大きくなってるけど)
そう思いながら夏帆の顔を見た。
目が合い夏帆は無邪気な笑顔を俺に向けた。
(俺はなんて果報者なんだろうか)
そう思いながら夏帆にキスをした。
夏帆は顔を離したあと少し恥ずかしそうにしてはにかみながら笑った。
「そろそろ学校に着くね」
「まあ、最初は主に俺が嫉妬の目で見られるくらいだから大丈夫だよ」
「私も見られそうで怖いんだけど..」
「大丈夫だよ。危害加えようとしてきたらガン飛ばして黙らせるから」
「確かに目つきは怖いもんね」
「意外と傷つくんだが」
そういいお互いに顔を合わせて笑った。
後書き
ここまで読んでくれた読者の皆さん。
有り難うございました。
いや〜夏帆と司が元通り いやそれ以上の仲になれて良かったです。
どうファーストキスまで進めようか考えたのですが字数的に少し強引になってしまいました。
やっぱり小説書くのって難しいですね。伏線を作ったり、今後色々変えていかなきゃならない部分がありました。
これからも小説書こうと思ってるのでよろしくお願いします!!byちゃんぽん鍋
隣の学校の美少女がこっちに転校してきて、何故かインキャの俺がすごいアプローチされているんだが?【彼女は何か俺に言いたい様で..?】 キロネックス @kironekkusu2007
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます