隣の席の人に聞けよ!!
気まずくなった俺は、逃げる様にトイレへと行った。少し騒ぎが落ち着いてから戻ればいい
だろうと思い少し時間を潰そうと思っていたら
「おは〜。やっぱお前じゃあの空気には耐えらんないかww」
と中学からずっとクラスが同じの悪友 佐藤広大 が話しかけて来たのである。
「いや〜、とんだ美少女が転校して来たな〜w?もうお前の席の周り地獄だったじゃねえか
ww。多分しばらくは、平穏戻ってこないだろうな〜」
「笑い事じゃねえよ!一日の半分を過ごす場所が地獄と化したらおしまいだろ!?」
「まあ、居心地悪いなら休み時間、俺の席にでも来て話そうぜ?」
そうだった、コイツは人をしょっちゅう揶揄って来るが根はいい奴なのだ。
「それに、そろそろ授業始まるし教室戻ろうぜ?」
正直言って戻りたくない。絶対騒ぎが収まってないもん。
けど、授業遅刻するのは嫌だから渋々と教室へと戻った。
教室に戻って来たがまだ先生が来てないからか、授業1分前になっても
例の転校生にクラスメートが話しかけまくっていた。
俺は、その騒ぎに割り込めるほどのコミュ力を持ってはいないので
〔 先生、お願いだから早く来てくれええ 〕
と心の中で祈るしか出来なかった。
少し待っていると、先生が入って来て皆が席に戻っていった。
1時間目の現代国語
後ろからツンツンと右肩をつつかれた。
何だ? と思い、後ろを向くと例の美少女転校生がなんと
「本当の自分 幻想 の筆者の主張って何かな?」
と聞いて来たのだ!!
俺は「多分、本当の自分はいないってことが筆者の主張じゃないかな?」と答えた。
そんな一瞬の事なのにクラスメートは質問されたのを見逃さなかったらしく、少し嫉妬の籠
った目で見て来た。
(嫉妬ってこえええ)
何?そんなに見る!?クラスの男子ほぼ全員がこっち見て来たんだけど!?
しかも、何故夏帆さんも隣の人に聞かないの?
絶対、隣の人に聞いた方が良いよね?
そんなことを思ったところで、夏帆さんの知ったことではない。
その後も何度か質問され、その度に男子の視線が向けられるのであった。
なるべく、毎日投稿しようと思っています!
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