Daily #2 早朝覚醒
真夜中に目が覚めてしまい、横になったままスマホをいじる。
しばらくタイムラインを眺めていたが、どのSNSでも、どのアカウントでも、何となくイマコレジャナイ感がして閉じてしまった。
数年前、精神的に不安定で不眠症が続いていた。当時被写体活動をしていた私は、ひどい顔つきをしていたなと撮影データを見る度に思う。
その頃から、眠れないときは深呼吸をするように心掛けていた。それでも不眠症は治らずに今に至るのだが。
出勤まであと数時間。寝なければ体力の回復はしないが、ひとりの時間を確保しなければメンタルが回復しない私は後者を選んだ。
小説や漫画でも読もうか。でもそんな気分でもない。これはもうひたすらぼんやりするしかないだろう。
起き上がって壁を背凭れにし、足を投げ出してぬいぐるみを抱え込む。
パソコンで流しっぱなしにしていた自然音が耳に心地が良い。疲れているときはどの音楽を聴いてもノイズにしかならないのだ。
「よきかな、よきかな~」
羽毛布団にくるまってぬくぬくしながら、私は呟いた。
いいこともわるいことも何も考えない。
頭をからっぽにする時間は至福であり、必要な時間なのである。
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