第4話 コラボのお願い

俺は黒木と遊んだあとひとりでダンジョンに向かうことにした。


ちなみに闇の住人として活動するときはカラースプレーで髪の色を変えてる。


闇の住人としてヴィランっぽいのをイメージして銀髪が多い。

そしてこれが俺の真の髪色だ(設定)


「どういうわけか知らんがチャンネル登録者が増えたとうことは【ブラックナイツ・サーティーン】のメンバーが俺のチャンネルを見つけたのかもな」


【ブラックナイツ・サーティーン】は千年前の【ザ・ラグナロク】でメンバーがチリヂリになってしまった。


そして各メンバーはそれぞれの世界に流れ着いた。

俺と黒木は地球に、というふうに。


そして


(他にも地球に流れ着いたメンバーがいて俺とコンタクトを取りたいのかもしれないな)


そう思って俺は今日生放送をすることにした。

そうすれば向こうからコンタクトがあるかもしれないしな。


そういうわけで配信スタート。


「ふぅ……」


無言でダンジョンを進んでいく。

視聴者は。


ゼロ人。


まぁしばらくはしかたないだろう。

そう思いながら俺が進んでると一件コメントが更新された。


ドライツェーン:ヌル。貴様何をしている


「メンバー探しさ。お前や俺のようにザ・ラグナロク以降こっち側に来たやつがいると思う」


ドライツェーン:なんだと?


「そいつがコンタクトを取れるようにこのように配信している。それに我らは14人揃って本領発揮だからな」


俺はそう答えながら歩いていく。

そのとき岩陰からゴブリンが出てきた。


【邪封眼】


ゴブリンは破裂して死んだ。


そうして雑魚モンスターを殺しながら進んでいっていたら。



ひめちー:初見です



というコメントがあった。


「誰だお前。我が団員と言うのならナンバーを答えてみよ」


そう聞いてみると


ひめちー:えっ?え?なに?ナンバーって


「この配信はお前のように表世界の人間が見るものでは無い。団員でないというのなら立ち去れ。悪いことは言わん」


そう言ってみると


ひめちー:さ、サード、です


「……」


ひめちー:……


沈黙が流れる。

それから俺は口を開いた。


「サードか」


ひめちー:そ、そうですサードです


「分かった。話を聞こう。それからここに書き込む時は"サード"と名前をつけて書き込め」


そう言ってみると


ひめちー:待っててください(><)


そう書き込んでから


さーど:これでいいですか?


「まぁいいだろう。それで?」


さーど:この前はありがとうございました


「なんの話しだ」


さーど:ミノタウロスから助けてくれましたよね?


「あー。俺たちが【青の悪魔】と呼んでるものか」


さーど:それは分かりませんが、私たちはミノタウロスと呼んでいますしそれが正式名称だと思います


「いや、あれの正式名称は【青の悪魔】だ」


そう答えて歩いているとやがてボス部屋にたどり着いた。


視聴者数は増えていた。

5人だった。


重い扉を開けると中にはドラゴンがいたが


【邪封眼】


破裂して死んだ。


さーど:す、すごい……。ドラゴンを一撃なんて



サードがそう書き込んだ瞬間だった。


"いや、ありえないだろ今の"

"なにこれ、CG?"

"ドラゴンが破裂して死ぬなんて有り得ない"


コメントが急に増えた。


いつの間にか同説が五人に増えていた。


俺はそれに答える。


「俺の【邪封眼】は見た相手を殺す力を持ってる」


"うはwwwやっべぇなこいつwww"

"痺れるわwww"

"コテコテやなぁほんまwww"


「まぁ、否定してくれるのは助かるがな」


俺としてもこんな力持っていない方がよかった。


「俺だって……いまだに信じられないんだよ。こんな力を持ってるなんてさ……。この力のせいで俺は……俺はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


ドライツェーン:いいんだぜ?話してみろよヌル。お前のつらい過去。悲惨な過去をよ


「いや、今は話す時ではないだろう」


"コテコテ"

"ここまでくるとまじですげぇな"


そんなコメントを見ながら俺は最終エリアに向かう。

そこにはダンジョンから一気に帰還できる鉱石がある。


名を


「転移結晶……か。ふっ、こんなもの誰が作ったんだろうな……俺は……すべての転移結晶を破壊しなければならない」


"日本語でおk"

"転移結晶壊してどうすんだこいつ"


「転移結晶には莫大な魔力が詰まっている。それを悪用しようと考えているのが【チェイサー】だ。悪用されてみろ?銀河系が吹き飛ぶぞ」


"あーすごいすごい"


こいつら、どうやら俺の言葉を信じていないようである。


「ふっ……信じないなら信じないでいいさ。俺だってこんなこと知りたくなかったからな。奴らの恐怖を」


そう言いながら転移結晶から離れた。

余りにもダンジョンの攻略速度が速かったのでもう少し引き伸ばしてみようと思う。


「ヒーローってのはいつも孤独なんだよ」


そう言ってみると視聴者が3人消えて残りがふたりになっていた。


ドライツェーン:ヌル。お前はひとりじゃない!俺がいる!


さーど:私もいますよ!


その言葉が俺にはありがたかった。


「ふたりともありがとうな。おかげで元気が出てきたよ」


そう言いながら俺はサードに声をかけた。


「サード。おまえに会いたい」


さーど:え?


「俺は久しぶりに会いたいんだよ。ラグナロクでチリヂリになったメンバーに」


そう言ってみるとサードはこう言ってきた。


さーど:DMしていいですか?


「好きにしろ」


そう答えとDMがきた。


さーど:私もあなたと会いたいと思ってたんです。ぜひコラボしませんか?



俺:コラボ?よく分からんがどうすればいい?



さーど:明後日は土曜日ですよね。明後日指定の場所まで来てくれませんか?ここにきてほきいのですが



そうして送ってきたのは俺の家から離れてない場所だった。


俺:ふむ。いいだろう


さーど:では明後日この日時でお待ちしております



そう言って来たので俺は配信を閉じた。


とりあえず、


「メンバーがひとり帰ってきたな」


これで組織に対抗できる。


「これはリベンジ戦である」

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