No.6-5 RPG主人公の双子の姉に生まれ変わったのでお祭りに行くことになりました


_____子供は突拍子もなく我儘で無邪気で無垢で鏡のようで花のような不可思議な生きものだ。


あるいは疑問に思う者もいるだろうが、かつて自分がそうだったからといって子供という生き物を苦手と思うのは、同じ形も可視化された心もしていないのだから当然の思考回路でもあった。可愛らしきものであろうと、守るべきものとされていようと、その全てを心の底から愛さなければいけない訳ではない。


しかし忘れてはいけない。とはいえこれは子供に限った話ではないのだけれど、あらゆるものを自分の都合のいいように理不尽に扱っていい訳でもない。


苦手だから関わりたくない。

どうすればいいかわからないから近寄らない。

可愛いとは思うけれど大切なものを壊されるのは嫌だ。

それらと同列に暴力や悪意を手段に用いる類のものを語ってはいけないのは、子供でもわかる話だろう。


扨。長々と前置きをしておきながら何が言いたいのか、本題に入るとしよう。

“憂さ晴らしの手段に子供への暴力と恐喝を選ぶ大人ってクズのゴミだよね!”とはテトラの言葉であるので悪しからず。


『足元でうろちょろしてんじゃねぇよ、さっきからよぅ、うるっせぇし邪魔なんだよ!』


ちょうどフィーアがゴミを捨てるために知り合いの距離でそばにいなかったタイミングを見計らったかのように悪意を吐き散らかす男。サンクがテトラの膝の上に顎を乗せる体制で体を縮こめていたせいで、雷の傷跡も毛並みに隠れ大きめの犬のように見えたのも悪かったのだろう。べちゃりと落ちた音と共にシックスの膝が赤くなる。

男はシックスの背中を、あくまで足がぶつかったテイで蹴り飛ばしたのでテトラの小さな口から「は?」などと少女らしからぬ地を這う声が呟かれる。


見知らぬ幼い子供が大人の足元で走り回るのは祭りの最中であっても危なくて、子供を免罪符に騒ぐことを許されない施設があるのも当然で、何もかもが愛らしさで許されて然るべき生き物は存在しない。

しかし、テトラの贔屓目など抜きにして、そもシックスは男の足元ではしゃいで走り回ってなどいない。人見知りとは少し違う、他人への警戒が思考と言動の根っこにあるせいもあるのだろうか。はしゃぎ方だってわかりやすいが、その場できらきら目を輝かせる類のもの。更にはシックスの喜びの声は祭りの賑わいに溶けて消えるようなもの、あれがうるさくてたまらないと怒鳴るものであれば店の宣伝にと声を張り上げるスタッフたちに失礼だ。


サンクの三角の耳がピンと立ち上がり爪が地面を削る。雷号に似た唸り声とゆらりと起き上がったサンクの姿に、あるいは、ぎょろりとバイオレットの瞳で睨め付け足早にこちらへ戻り向かうフィーアの姿にぎょっと怖気付いた男は「前見て歩けっ」などと三文芝居の負け惜しみのような台詞を吐き捨てて走り去っていった。




これが10分前に起きた出来事である。




「おじさんごめんね、ぶつかっちゃって。」

少女の___テトラのはちみつ色の瞳が申し訳なさそうに伏せられる。男のズボンの、ちょうど後ろ腿から脹脛までにかけてべっとりと甘い香りを漂わせるアイスが無惨に潰れていた。自分にぶつかってきただけでなく、衣服をアイスで汚されたことに元々苛立ちを燻らせていた男は瞬間的に苛立ちを膨らませる。


「テメェこの餓鬼!謝ったってよぅ、許されると思ってんのか!?これだから、最近の餓鬼はまともな頭もなけりゃ常識も教えてもらってねーのかぁ?」

喚く男の言葉にこそ常識がない。顔を顰めた少年は至近距離で大人の男に理不尽に怒鳴られる少女に同情を寄せながらも、そのまま押し付け逃げるのも忍びなく、面倒ごとの解決に思考を巡らせようとして、止まった。


「でもね?」


ゆるやかなグレージュの髪。とろけたはちみつ色の瞳。吊り上がったまなじりは可愛らしさよりも美しさを演出して、子供らしい幼い顔立ちとのギャップを産む。不健康にすら見える細身の体に纏うワンピースがシンプルだからこそ少女そのものが印象的で、辿々しい喋り方すらいっそミステリアスな魅力を生む。

美しい少女の微笑みは一切の優しさを削ぎ落として、冷ややかな温度を与える。


「おじさんもね、みちのちゅうしんででくのぼーみたいにつったってるのもわるいとおもうの。」

「……は?…おい、おい、よぅ。お嬢ちゃん?人の足にぶつかって、アイスまでつけた分際で、ン?誠心誠意謝るってこともできねぇのかぁ?わかっかぁ、これ、アイスではしゃぐようなよぅ…フッ、貧相なナリの餓鬼にはわかんねーだろうけど、ブランドモンのスーツがテメェのせいで台無しになったんだぜ?はーァー、親はどんな教育してんのかねぇ?」

「おじさん、こんなににぎわってるたべもののおまつりでTPOもまもれずにそんなスーツきてきたの?せいしんせいいってことばおしえてもらったことある?あと、わざとぶつかったこにあやまることもできないひとがブランドとかいわないほーがいーよ。そのブランドがかわいそ。…あ、でもだいじょうぶだよ!おじさんに、にあってるから。アイスだけじゃなくてまともにアイロンとかクリーニングとか、ていれしてなさそうなへんなシミとかシワがついたズボン。」

ぷっ、と誰かが吹き出した声がどこからか響いた。下卑た笑い声すらあげてテトラをこき下ろそうとしていた男だが、それを丸ごと返されたどころか屈辱を味合わせるように指摘を重ねられ、カァァと怒りだけではない赤みが肌に広がる。

少年はぽかんと口をあけて思っても見なかったテトラの応酬に呆然とする。それから、やっと言葉を飲み込むと今度は辛くなった。今にも腹を抱えて笑い転げそうなのを必死に耐える。


再度告げる。

テトラの優しさも怒りも悲しみも愛もシックスをいちばんに注がれている。

そしてテトラは知っている。理不尽を与えられるのを仕方がないと諦めた果てにあるものを。


(私たちには権利がある。幸福になる権利がある。悲しむ権利がある。怒る権利がある。対価がなければ感情を許されないなんて、シックスに思わせる未来はつくらない。)


街の人間がそうであるように。テトラは弱々しいただの子供であることを理由に怠惰な諦観を抱え続ける気はもうない。


見つめるはちみつ色の瞳に気圧された男は無意識のうちに片方の足をじりじりと下げていた。思っても見なかった反応に、動揺するどころではない。

ただ憂さ晴らしによわっちく親もそばにいない子供をサンドバッグのようにしたかっただけ・・なのに。生意気そうな子供が怯えながら涙を滲ませるあの瞬間が男にとってなにより胸が晴れる瞬間なのだ。祭りなどという多種多様な人間が入り乱れる場所で、その場のトラブルはその場から離れてしまえばどうしようもない。相手が子供であるので、恐怖や怯えもあって相手の顔も正確に伝えられもしない。男はそういうみみっちくも狡賢い思考を持っていた。


それだというのに突然現れた小さな少女のせいで周囲には既に人も集まって、ざわざわと男を非難する。およそ少女の異質さがあって介入するのに二の足を踏んでいるのだろうが、状況は男にとってはまるで良くないものだった。


「それに、ね?」

徹底的に。徹底的に。けれど確実に、それでいて同情などではなく生産性のある関心を。感心を。


あるいは大人気ないのかもしれない。

“たかだか”蹴り飛ばされただけだろうに?“たかだか”悪意ある言葉を投げかけられただけだろうに?“そんなこと”は理不尽な世界では良くある話なのだから、気にしないで忘れるべきだ?


「ふふ、ねぇ、おじさん。おしえて?わたしはさ、おじさんのいうとおり、きょういくをうけてないばかながきだから、さァ。どうやってぶつかれば、まるでせなかからしょうげきをあたえられたようにまえのめりにひざをついてころぶのか。あるいは、そうね、おうらいのまえでこどものことをがきとさけび、あくいをはきちらかしながらきずつける、それの“たのしさ”を。」


自分本位の話をしよう。

もしもテトラは側から少年が蹴り飛ばされる瞬間を見ただけなのであれば、決して張本人になりに行きなどしなかった。あるいは無責任なる傍観者にはなりたくないと通報はしただろうが、わざわざと渦中に飛び込み今現在顔を真っ赤に染め上げる子供いじめを趣味とするくだらない男を屈辱と恥辱の中正当なる罰が降るよう画策することなどはしなかった。多分。恐らくは。


(シックスの笑顔をたかだか憂さ晴らしなんていう、一番最悪な_____そう、一番最悪な街の大人と同じ形の暴力で傷つけやがって。ふざけないでよ。何があろうと赦すもんか。ざまぁみろって嘲笑ってやらなきゃ絶対絶対気が済まない…)


ひそひそと陰る周囲の声は真摯なふりをして男を貫く。少女のまっすぐな視線は”ただしさ”だけしか許さないように思えて、そのはちみつ色がじりじりと男の首元へと刃を押し付けるような心地に男の怒りや苛立ちに支配されていたはずの頭にゾッとした冷静な恐ろしさを一滴染み込ませた。


「そうだ!わたしもね、いっこ、たのしいをみつけたの!」

違和感を覚えるほど少女は無邪気に笑って手を叩く。


「おじさんのとけい、きらきらできれいね!それにおにあい・・・・のスーツにぴったりのカフスボタン、ケラトのスタッフさんがおなじのつけてるの、みたことあるの!」

「ひ」

「ふふふ、おみせのてんいんさんがしてるよーな、すてきなふくとかをみれるのは、いっぱいひとがいるとこならではのたのしさだよね。」

先ほどまでの子供らしからぬ言動よりも、無邪気にナイフを振るう少女の姿の方が男にとってはよっぽど恐ろしい何かに映ったに違いない。テトラはこの会話で男を断定するような言葉は一切発していない、ただ、少しだけ見たことあるなぁ、あそこでみた〜!と囁いただけ。


「…あらほんと、支店の店員さんがつけているのもみたことあるもの。」

「特徴的だもんなぁ、あのカフリンクス、大きなツノが生えたヤギなんてさ。」

「え、あれって確か、スタッフの支給品じゃなかったけ?」

「うそぉ!あんな男が”あの”トラゴスの装飾店に勤めてるの?久しく行ってないけど、ずいぶん質が落ちたのねぇ。」

スーツジャケットからほんの僅かに覗くカフリンクスはテトラほどの小柄な身長でなければ気付かなかっただろう。でも気がついてしまったから、”わたし”はそれを知っているから。

青褪めた男は自分の置かれている立場を理解してしまった。酒でも入って入れば無敵にでもなれただろうが、あいにくとサンクの唸り声やフィーアの眼光に怖気付くことができる程度には男は素面なので、一気に青褪めた頭は自分を客観視した。


「ま、まて、ちが_____」

「ちょっとすいませんねぇ、通ります、通ります。あー、少し、よろしいですか?フードマーケットのルールはご存知とは思いますが、そちらの方で、少々。」

弁明のためか更なる怒声のためか、開いた口から言葉が作られることはなかった。黄色の目立つ腕章をつけたフードマーケットのスタッフの乱入に、テトラの思考の海がぐるりと回った。


(あれ。…ん、や、誰かが善意で通報したのかな…)


にこやかな笑顔が貼り付けられたスタッフに腕を掴まれると、意外にも男は抵抗すらせずにあっけなく引き摺られていった。その哀れましい姿と取り残された可哀想なアイスを見て、心が澱む。実のところこのアイスはすでに地面に落ちていたものである。およそ男は覚えてもいるまい。蹴り飛ばされたシックスが落としたものを拾ったのだ。冬を越すのにも精一杯になる生活を送っていたシックスは何よりも買ってもらったアイスを地面に落としてしまったことにショックを受けていた。


(……なんだか妙に頭が冴えてたっていうか…感情が抑えられなくなってたような……今更体に引っ張られてたのかな…)

正気に戻ると途端に自分の怒り一辺倒な行動に疑問すら浮かぶほど、テトラはどうにもあの男を許せなかった。


(不安になってきた。私、数年後に街に降りる時、街の人間のこと煽り散らしかねない気がする。感情抑制の訓練でもした方がいいかな…)

「あー、アンタさぁ。グレージュの髪の。ありがとう、助かった。かっこよかったぜ。」

「ん?」

ぱちん。そこでようやくテトラは先程男に絡まれていた少年の顔をはっきりと見た。とは言え少年はずいぶんと見目に興味がないらしく、適当に伸び切った黒髪は少年の顔半分を覆ってしまっていたので、胡散な笑い方をする口元でしか表情を認識することはできなかった。幼さを残した声色とは裏腹にはっきりとした喋り方をする子供に妙な既視感を覚えながらも、「たすかったよ」などと言われたのでむぐと下唇をかんで豆鉄砲を食べたみたいな顔をした。


「俺はさぁ、めんどうでひよったし。」

「ん…ううん、べつにたいしたこと…してない…し…」

テトラはなんとなく居心地が悪くなった。あの男が日頃の何かしの憂さ晴らしをしたがったように、テトラだってあの男に対する苛立ちを憂さ晴らししたかっただけで、正直に、ぶつかられていた少年のことを庇おうとした聖人的思考などなかった。少年のお礼にえへんと胸を張って受け取るにはずいぶんと自分都合だったので。


「まー、そうかもしんねぇけどさ。結果的に俺は助けられたわけだし。…あー、マジであのスーツお似合いだなァって笑えたし。」

あるいは少年が途切れた世間話が気まずくならないようにと適当に投げかけたのかもしれない言葉だったが、テトラはそれにきょとんと目を丸くさせてから「ふは」と表情を柔らかくさせた。はちみつ色の瞳がとろけて、口元を抑えながら笑う姿は可愛らしいものなのに清廉で正義感の強いお嬢様にはまるで見えないので少年はおかしな心地になった。


「ふ、ふふふ、たしかに。さいごのかお、みた?ざまぁみろってかんじで、すっきりしたよねぇ。」

ぱちん。綻ぶ笑顔に体の中心に星がつらぬいた。


「……っふ、あはは、あはははは!たしっかに、あ、あれは笑えた、すげー睨んでるくせにスタッフの人に掴まれて連行されてやがんのっ」

路地裏の悪ガキすら彷彿とさせる意地の悪い顔ととてつもなく面白くて楽しいものをみた後の爽快な笑顔を両立させて、2人で崩れかけながら笑い転げる姿のどこにもつい先程までの後始末を思わせる手探り感すら無くなっていた。


「はー、はーぁ、笑いすぎてはらいてぇ。てか、あんたのさ、言葉選びのセンスすげぇサイコーだった…っふ、ふはは、だめだ、まだおもしろい、ぜんぶひっくり返してぶんなげてるかんじが、さぁ。」

「ふ、ふふ、だってすごいたかそーなスーツなのに、あんなにしわくちゃだったんだよ?ちなみに、ね、ないしょだよ。あのアイスね、じつはもともとじめんにおっこちてたのなの。それをひろってね、ふふ、ふ、あしもとにおしつけたのよ。」

「っぶ、あっ、はははっははは!さいっこ、サイコーじゃん!た、っしかに、あのスーツにはちょっと高すぎたかもなっ!だめだ、まじ、笑わせないでくれ…は、はらがつる…あははははっ」

「あははっ、ん、わっ?」

未だ笑いが冷めやらぬと思い出して、しゃべって、また笑ってを繰り返していた2人だったが突然テトラの体が後ろにと引っ張られて黒く柔らかな毛並みに全身が預けられる。見上げるとどこかムッと口角を下げたサンクが器用にテトラを引っ張ったようで、【ギャヴヴヴ】と拗ねた鳴き声をあげながら顔を擦り付ける。


「サンク」

【ギャゥゥゥゥ】

「ふ、ふふ、ごめんね。おまたせ。」

ぐりぐりと押し付けられるもふもふの毛並みにくすぐったさを感じながら、機嫌を取るように頭を撫で返すと【ふすー】と仕方ないなぁとでも言いたげな鼻息のあと体を離す。サンクが体を離したことで、その更に後ろから大きく手を振るシックスと気まずそうに立つフィーアが視界に入る。

少年の方を振り返ると、突然背後から現れた大きな狼(やはり4本足で立っている姿は大型犬と呼ぶには大きすぎる)に体を固まらせて口をぽかんと開けていたので、テトラはちょっと考えてからひらひらと手を振った。


「おむかえきたから、それじゃぁ、またあえたらおはなしでもしよーね。」

半ば社交辞令の別れの挨拶であったが、声をかけられたことで正気に戻ったのかハッと顔を上げた。その時なのだが、少年の髪が揺れてその隙間から目尻の下がった瑠璃色の瞳にツンと釣り上がった細い眉。にっと歯を見せて笑う幼い顔立ちも、適当に伸びきった髪型も、テトラは知らないが”わたし”は知っている。


「なぁ、俺、トロワ。トロワ・ディトフィッグ、また会えたら名前よんでくれよ。じゃーな。」



知っている。

”わたし”は知っている。





〔「あっははははは!マジかよ、お前、すげぇ面白いことすんじゃん!ふ、ふ、ふっはははは。」

適当に伸びた癖のある黒髪を面倒そうにひとつに括っている青年はとうとう耐えられないとばかりに腹を抱えて笑い転げた。瑠璃色の瞳に涙が浮かぶほど腹の底から込み上げる笑いが収まることを知らないのかたっぷりと5分もの間笑い転げていたが、突然スイッチを落としたかのように顔から表情を落とした。それからじっとシックスを見ると、挨拶みたいな笑顔を向けた。


「はー、笑った笑った。あぁ、俺はトロワ、トロワ・ディトフィッグ。アンタと同じで新入生ってやつ。妙に挙動不審なやついるなぁって思ってたら、思いがけず面白いもの見れて楽しかったぜ。てなことで、よろしく、シックス・インヘリット?」






ぱちん。海がさざめいて、星が煌めくその一瞬。

知っている。テトラ・インヘリットの知らない青年を”わたし”は知っている。


”異端の麒麟児”、”ただの天才”、面倒嫌いのくせに最後まで主人公シックスを化け物と呼ぶことなく友であり続ける仲間でありプレイアブルキャラクターのひとり。

すでに人混みの中に体を紛れてしまったトロワの影を見送りながら、右手をあげたままの格好で固まるテトラの口からは腑抜けた息だけが漏れた。




(RPG主人公の双子の姉に生まれ変わったのでお祭りに行く”と友人キャラエンカウントイベントが前倒しで発生する”ことになりました)

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