数学のグラフ
「こんばんはー!また来たよー!まだ寝てないよねー?おっ!今日も、ちゃんとおきて、机にむかってるんやね!」
SE// えんぴつでノートに何か書いてる音
「あっ、まだ勉強してはるねんなっ!えらいなー!」
「何の勉強してるん?...数学?...うわーっ、ようわからん!」
「でも、グラフ描くのも、絵を描くみたいで、めっちゃうまいんやなー」
「あっ!グラフきれいに描いたかて、数学の問題を解くのには、そんな関係ないって?」
「そんなことないやろー!きれいな絵のようなグラフの線やったら、思わず、マルをつけてまうで~」
「あっ、そうなん?問題を解けてないと意味ないん?いくら、きれいなグラフを描いてても?」
「ふ~ん、やっぱり、そっかー」
「でも、うちは、あんたの描いてるグラフの線めっちゃ好きやわ!ほんまに芸術的な線やなーって思うでー」
「絵みたいなグラフやな~!あっ、ちょっとおこったん?ごめんな!問題を解くためのグラフなんやな?そっか、そっか!でも、めっちゃきれいな線やなー!芸術的なセンスめっちゃあるわ!...えっ?もちろん、ほめてるよー」
「ほな、せっかく数学の勉強してるのに、じゃましちゃわるいから、今日はもう帰るな!」
「えっ?まだ、いてほしいの?うふふ、嬉しいこと言ってくれるやないの!...ほな、まだおるかな」
SE//ノートのページのパラパラめくられる音
「数学やめて絵を描くの?」
SE//えんぴつでノートに描く音
「うわっ!めっちゃ可愛い!『はにたん』やろ!知ってるで!マスコットキャラクターの!キャラクター界隈では、いちばんくらいに可愛いもんなー」
「あんたも『はにたん』に、なんとなく似てるなあ!えっ?似てない?可愛らしいところ、めっちゃ似てるでー」
「埴輪なんて、うちらのもっと前の時代やからなっ!そうや!知ってるか?このあたりはな~、古墳も多いし歴史的な場所なんやでー!あっ?知ってる?それでマスコットキャラクターも、埴輪の『はにたん』なんやもんなっ!前方後円墳もあるし、ほかにも古墳あるしなー」
「しかも、伊勢さんの伊勢寺とかもあるしなっ!えっ?伊勢さん?伊勢さん言うたら、あの百人一首の伊勢さんに決まってるやろー!この近くに住んではったんやからなっ!...伊勢寺もあるから、この辺には、紫式部さんも来てたんちゃうかなー知らんけど...伊勢さん推しやから!たぶん来てたかもしれへん...えっ?なんとなく、そんな気するって?えーっ!ほんまにー?あたりに紫式部さんの気配も感じるの?うわっ!すごいなー!それやったら、ほんまに来てたのかもしれへんなっ!」
「あっ!あんたの名前は『あやめっち』やな!わかった!うちはな...『イセっち』にしとこ...よろしくね」
「えっ?伊勢さんと同じ名前の『イセっち』かって?あっ、ほんまや~...って、そっから今つけたんやけども...でも、ほんまもんの伊勢さんとは違うで~、さすがに、ほんまもんの伊勢さんを名乗ったら、おこられるわっ」
「まあ、あんたも、中3になって、良き場所に転校して来たと思うで!前の沖縄もええとこやろうけども!この辺も、京都にもめっちゃ近いし、すごいええとこやからなー!伊勢さんも暮らしてはったのも、なんかわかる気する」
「この辺にも高校もいっぱいあるから、高校に行っても、きっと充実した面白き高校生活を送れるはずやから!うちも毎日応援してるなっ!あんたも、ちゃんと高校に合格しますようにって」
「ほなな、またなー!バイバイ」
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