第4話 〜実技試験……開始!!〜
闘技場に着いた私とクルミは、一息を吐いた。
だが、今度は……区分別に分かれるらしい。
他の皆は、その区分別に分かれられていた。
すると、1か月前に私の前に現れた黒い猫が言った
「招待状に記された番号でお並び下さいませ〜。」
私は、1か月前に貰った招待状を確認する。
そこに記されていたのは……10の番号。
ちなみに言うが、クルミは5だった。
それぞれの列の最後尾に並ぶ前に私は、クルミに言った。
「入学する為に、頑張ろう。そして、入学したらよろしくな。」
「おう!! 任せとき!!」
と、互いに言い終わった後……。
お互いの列の最後尾に並んだ。
そして、しばらくボーッとして待っていた。どうやら、苦痛な時間は長く感じる。
しばらく経った。最前列の人は、私になり……案内人から、、私の控え室を案内され……ここでしばらく待つように命令された。
ざっと……ボーッと数えて居たが……。
1000人。それを10倍すると……1万人か……。子孫がそんなに多くなったとは……。
━━━━━━感心するなぁ〜。
部屋の紹介をしよう。
椅子、テレビ……そして、黒い猫だ。
思うのだが……この黒い猫は誰の使い魔なのだろうか?
魔力検査しても上手く魔力を誰が扱っているか隠されていてよく分からない仕組みになっている。
面白い……。中々の手際だな……感動してしまった。中々のクオリティすぎて……。
「ようこそ、いらっしゃいましたね。エリザベス・アリス様。これより、実技試験の内容を説明させていただきます。」
なるほど……招待しておいて試験か……まぁ、多分……恐らくの段階でしか言えないが……。
入学の合否もあるとは思うが、第1の目的として、その入学の合否では無いなとは一瞬にして分かった。何を企んでるんだ? この学院は……。
「実技試験では、闘技場で生徒同士の決闘と言う名のデスゲームを行います。5人勝ち抜いたら魔力判定と適性検査を行った後に……魔王学院 ラ=グーアへ入学される感じとなっております。残念ながら……敗北者には、ここの参加が認められておりません故……さっさと消えやがれ。この雑魚共が……と言う感じでございます。」
なるほど……口悪いなこの黒い猫。
まぁ、魔王の始祖ならば……5人も勝ち抜くのは当たり前と言った感じだな。
「……アリスは、居るかしら?」
私の名前は……レイン・ルーガス。アリスの従姉弟である。
今日は……。アリスが入学すると言われている実技試験を見に来た……。とても心配である……。
こう見えても……私は、学院の中で首席第1位の立ち位置である。
それだけ、私の実力が実になっているのだから……。問題は、アリスだ。
なんなんだ? あの子は……言っちゃえば、
私達の知らない魔法を次々と見せつけてきた時は驚いた。
でも、とりあえず……大人しく見ていることにしよう。学院長にもそう言われたし……。
そして、まだ説明を受けていた私だった。
「あらゆる武器、防具、魔導書などは使用可能となります。その他にご質問とかは……??」
「特にない……。」
「それでは、あなたに始祖の祝福にあらん事を〜!!」
私は、自分が入ってきたドアと反対のドアが開いた。すると……長いまっすぐな通路となっている。
その通路を進むと……外から明かりが漏れ出るぐらい見えていて、、通路から更に奥へと進んで行くと……高く円形になっている壁に囲まれている闘技場である。
壁の上には観客席となっており……そこにはちらほらと魔族がいた。それにこの学院の先輩も観ていることも確実に分かった。
だって、その証拠に……唯ならぬオーラが感じるからだ。
多分……この殺気からすると……従姉のレインだな。これ……。
まぁ、それは置いておいて……。
「よぉ〜?? また会ったなぁ〜? クソガキ??」
闘技場の反対側には……肌黒い男が居た。
先程……あしらったルルーノスだ。
なるほど……雑魚と相手するのは、もうコリゴリなのだが……。さて、どうするか?
「おい!! 聞こえてるのかぁ〜?? あ゛ぁ?!」
私は、特に……答えることも無く1歩、2歩と前に進むと……後ろの扉が閉まった。
それは、ルルーノスの後ろの扉も閉まった。
ルルーノスは得意気で鼻高々に笑いながら言った。
「おっとぉ〜?? 退路が塞がれたのが……そんなに心配かぁ〜? そういう所はまだまだ幼稚でちゅね〜?ww」
「何、安心しろ。私が気にしているのは……お前が怖くて逃げ出せないのではないと心配しただけだ。だが、安心しろ……。殺しはしない。」
……ルルーノスは舌打ちした。
やれやれ。親切で言ったのに……無駄にするとは……。まぁ、恐らく……力の差を知らない愚か者だと思うが……な?
「言っておくぞ?? 俺は周りの奴ら見てぇに甘っちょろいことはしねぇぞ? お前のすまし顔を恐怖に染まった泣きっ面にしてから殺してやるよww」
……私は、嘲笑いながら言った。
「ふふ、フハハハハ!! 殺すだと? 誰が?? 私がか??」
私は、ルルーノスに睨みながら……
前世の根源魔法を使い……言霊で威嚇した。
だが、その言霊の命令は……聴かなかった。
「ハハハハハ!! もう、その手は使えねぇよ!!
この無効化の鎧は……どんな魔法を封じる事が出来る1級品だぜ!!」
なるほど……我が子孫ながら情けない……。
だが、魔法がダメなのであれば……。スキルだ。
「スキル 『
すると……途端に私は熾天使の姿をして、剣を出して貯めのモーションに入った。
「この野郎……魔族なのか、天使なのか分からない雌豚が……。喰らえ……!! スキル 『業火の蒼炎』……っ……!?」
そう。この時点で、気づいた人も居るだろう。
天使の粛清する前で、動く事は御法度……モーションに入った瞬間……勝ちなんぞ決まっている。
「
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
そして、ルルーノスの頭は血の噴水へと……変わっていた。
━━━━━さて、周りのヤツらに分からせるために……こいつには悪いが、、更に痛めつけた方がいいな。私は……前世の根源魔法で"全体的"な時を戻すのではなく。
"ルルーノス"だけの時を戻した。
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