第7話 新人ちゃん 2
「先週話したよ……って、小百合さんが来ないことで頭がいっぱいだったか」
「……あー」
それは言えてる。
「私の友だちのがね、高校生の子に社会経験積ませたいっていうからさ」
「ほう」
成程ね。
納得。
「ここなら、たまに忙しいぐらいだから、初めてのバイトにはぴったりでしょ」
「そうですね」
忙しいよりも暇が勝つこのお店。
たしかに、初バイトにはぴったりだ。
社会経験の面から言えば、もっと忙しい飲食店でバイトした方が良さそうだけど。
そんなことを考えていると、カランカランとドアが鳴った。
「おはようございます!」
入って来ると同時に、元気よく挨拶をして勢いよく頭を下げた少女。
「おっ、来た来た」
「例の――」
「そうそう。この子」
少女は頭を上げ、
「初めまして。今日からお世話になります、
大きな目を細めて笑った。
その笑顔は、向日葵みたいに明るくて。
笑顔がよく似合う可愛い子だなと思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます