男の子の正体
それよりも、長いこと何も喋らないけど、この子大丈夫かな?
「だ、大丈夫?なんか、ごめんね?」
一応私が謝ると、彼が、
「覚えていないならしょうがないな〜。
シア。謝らないで!」と言ってくれた。
それよりも、ついさっき前世、シアの記憶を思い出したばかりだから、「シア」って呼ばれるの新鮮だなぁ。でも、本当の自分を見つめてくれているみたいでなんだか嬉しいな!
それよりもこの子の名前は何だろ?そう思って、
「初対面じゃないみたいだから申し訳ないんだけど、あなたの名前はなに?」
と聞くと、
「僕の名前は
前世ではスカイ、みんなにはカイって呼ばれていたよ」
と、答えてくれた。しかし、その名前を聞いた瞬間、私は呆然としてしまった。その名前には聞き覚えがある。さっき思い出した記憶の中にいた、私を支えてくれたパートナーの名前だ!
「思い出したよ!あなただったのね。カイ!前世で私のパートナーをしてくれていた方」
と、私が言うと、カイはとても嬉しそうに笑って、
「よかった!これで僕たち、また契約できるね!」
と言ったのだ。そう。実はカイはシャボン玉の精霊で、前世は私と契約をしていたのだ。
だからさっきはシャボン玉の中にいたのかと思って私は納得した。
シャボン玉の記憶 あいーにゃ @airing
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