第17章 心配
暗かった周囲が段々と見えるようになってきた。もうすぐ夜明けだ。冷えきった足をハンカチで吹き、砂を落として靴を履く。階段をのぼり、川を後にし、砂利を踏み締め、帰宅した。
スマホの充電が回復していて、通知を見るとものすごい数の不在着信と送信取り消しが来ていた。Aからだった。Aは私が彼女に振られたショックで私が自殺でもしに川に行ったのだと思ったらしい。「せんせが死んだらうちも死ぬから。」と文があった。
悪い事をしたと思った。もうAと関わるのはお互いのためにもやめた方がいいと、察した。
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