第18章 最後の授業

後日、最後にAに合う日が来てしまった。色々ときまづいからほんとは会いたくなかったが、Aは私が現れるとそそくさとやってきて手紙を渡してくれた。「せんせのおかげで志望校に入れたんだよ、せんせはすごい人なんだよ、」と、私は涙を必死にこらえた。抱きしめたいと思ったが塾では人目もありさすがにできなかったので、頭を軽く撫でた。

「ありがとう。」私はそう言うと、最後の授業を終え、帰路についた。


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