第14章 返事
しばらく沈黙が続いた。早まった鼓動は少しも収まることなく、体を揺らしてくる。
Aは言った。何分くらいたっただろうか、長らく口を閉ざしていたAが言った。「せんせは先生として好きです。」と。私は理解できなかった。いや、理解したくなかったという方が正しいだろう。私は振られたのだ。
そしてAは言った。「うちは日向せんせが好きです。」
うるさかった鼓動が静かになっていく。言葉ごときでは到底表せない感情が私を埋めていく。喜怒哀楽の全てがぐちゃぐちゃになった。無謀だったんだ。四つ下の生徒と恋愛しようだなんて、私はまた失敗したのだ。
川に散歩してくると、私はそういうと、スマホの充電が切れ、電話が切れた。
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