登場人物『破章』…③



 ***


「6 覚醒 72~85話」の登場人物紹介になります。現在白浪はくろうにいる面々となります。白浪は現在妣國ははのくにに陣を張っています。




四方津よもつ悟堂ごどう

  ――瀛洲えいしゅうでは長らく大陀羅だいだらを名乗っていた。方丈ほうじょうの長の家系の出身。現在白浪に囚われている。月人としてのいみなだい玉蘭ぎょくらん瓊瓊杵ににぎには『贄の花嫁』と呼ばれていた。白朝遺臣側などからは月皇げっこうかいいぬと蔑称されている。


天照之あまてらすの陀羅だら

  ――天照あまてらす男児だんじと呼ばれる特殊な出生の男性。瀛洲の人間。悟堂と因縁が深い。二百年前の人物。天照あまてらす男児だんじの可否を判断できるのは『色変わり』なき四方津だけだと言われている。天照と四方津の因果は、じょえんと黄師大師長、それから方丈ほうじょうの文献のみに秘匿ひとくされているが、神代文字で書かれているため悟堂にしか読めていない。


天照之あまてらすの日彌呼ひみこ

  ――八俣やまたの妻である真秀路まほろの実姉。南方に養い子に出されている。


はく食国おすくに

  ――いみな孫彌そんや。生年月日不明。白髪白眼。髪は長く伸びている。身長156センチ。二次性徴と共に経血がきて雌性二種と判明。骨格タイプ「ウェーブ」。バストE弱65・円錐型(ロケット型)細めだけれど出るとこ出てる体型。伴侶とは一夫一妻であるという意識があるため三交に対する忌避感が強い。本来非常に気が短い。祖父は素戔嗚。


こく野犴やかん

  ――白朝時代には瓊環けいかんの侍従だった。宇迦之うかの食国おすくにを護り、食国の命に従い千鶴ちづる員嶠いんきょうに逃して後、瀛洲えいしゅうに帰還できぬまま、一旦、白浪はくろうと合流した。七年前の瀛洲の災禍で悟堂を毒矢で射落としている。現在は食国の側近。


琅邪王ろうやおう臥雷がらい

  ――いみな王希おうき。白浪の頭領。邑人との混血。短く刈り上げた白い頭髪、褐色かっしょくの肌に漆黒しっこく双眸そうぼう。態度は軽佻けいちょう浮薄ふはく


琅邪王ろうやおう臥龍がりょう

  ――臥雷がらいの父。白髪白眼。瓊環けいかんより下賜かしされた字名あざな雪巌せつがん


沖ノおきの滔瀧とうたつ

  ――たい輿と白臣の混血。頭髪が白と黒のまだらでひどい癖毛。垂れ目と口調のせいか、臥雷以上に浮薄に見える。雄性二種。


伊庭いば射干やかん

  ――たい輿と白臣の混血。落ち着いている。声がかたく表情も硬い。四角張った顔の骨格も硬い。顔の面積に比べてやや目が小さいのがなんとなく可愛らしく見える。


えん想淑そうしゅく

  ――たい輿と白臣の混血。十二分に成熟した成人女性の外観をしている。『甘い匂いのただよい出そうな明白で芳醇ほうじゅんな色香の主。』骨格タイプ「ストレート」。バストG75・釣り鐘型(巨乳)の西洋系ダイナマイトバディ。


さん

  ――美髯びぜんたくわえた老年雄性。臥龍が禁軍にいた頃よりの側近。


ぎょぼう

  ――の時代に宮廷にてこう禄寺ろくじ大膳だいぜんしき)に務めていた。食国の命で宮廷内の知己と通じている。



 ***


「86 入れて~」より末文まで。




天照之あまてらすの八重桜やえおう

  ――四月八日生まれ。八咫やあたの妹。身長149センチ。現在十七歳。骨格タイプ「ウェーブ」。バストB弱65・おわん型(ちっさい……)全体に痩せ型。


白玉はくぎょく

  ――木花之佐久夜姫の力を顕現した『真名』の正体。寶女王。


長鳴ながなき

  ――いみなでの読みは長鳴ちょうめい。二月十八日生まれ。現在二十三歳。身長197センチ。五邑を殺せる薬と死屍散華の解毒薬の開発に取り組み成功する。梶火の同母弟であり、熊掌の同父弟。


紫煙しえん

  ――通り名は梶火かじほ。五月二日生まれ。身長172センチ。現在二十四歳。臨赤の筆頭の地位にある。


熊掌ゆうひ

  ――いみな蘇青そせい。本編の主人公B。八月八日生まれ。身長168センチ。現在二十五歳。骨格タイプ「ストレート」。バストC75・半球型(日本人に多いタイプ)痩せ型だけれど筋肉質。





※八重の夢に出てきた人物。


寶女王たからじょおう

  ――大海と葛城の母。そばかすの浮いたほほ、柳の葉のようなを描いた美しい眉とすっきりとした切れ長の二重の眼の主。


大海人おおあま

  ――寶の息子。


葛城かつらぎ

  ――寶の息子。大海の同父母兄。


鎌足かまたり

  ――葛城の側近。




***


瓊瓊杵ににぎ

  ――地にとどまりし生命の祖、地の赤玉のつま。五邑の祖であるあまてらす素戔嗚すさのおの天孫。かくぎょくを分かつ者。赤玉(月=石長)と白玉(地球=木花之佐久夜姫)を分けた。



***



少年

  ――寶の遺体の側にいた。


「なんで、受け取ってくれなかったんだよ‼」


 少年の手には、赤い石が握りしめられている。強く握り締め過ぎた指先は赤く染まっていた。


 そして、棺の中の女性の枕元には、それと全く同じ――否、縦に真二つに割られた、赤いあかい勾玉が一つ、ころりと転がされていた。



***



南方みなかた

  ――梶火かじほ日彌呼ひみこの育ての親。



 かつて宮中に仕えた、ある著名な詩家がある。これが赤玉のかたわらに侍る栄誉と幸福を一遍詠んだ。これは、赤玉の側近であったげつじょえんを、その来歴からして皇帝に相応しいとその栄耀栄華を讃えたように見せかけ、その実際は、赤玉無き昨今の不遇と慟哭を織り交ぜて弾劾したものだったのである。


 この、臨赤りんしゃくの由来となった詩を詠んだ詩家は、元を辿たどれば廂軍しょうぐんの出身であったとされる。





 名を、りょ南方なんぽうと言う。




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