登場人物『破章』…②



 ***


「5 地獄」は八年の回想を含みます。



熊掌ゆうひ

  ――いみな蘇青そせい。本編の主人公B。八月八日生まれ。身長168センチ。東馬とうまが帝壼宮の人質となったため瀛洲えいしゅうの邑長に任命された。如艶じょえんから新たに藍龍らんりょう字名あざな下賜かしされる。帰邑後十八歳になる。(十八歳~二十五歳)


紫煙しえん

  ――通り名は梶火かじほ。五月二日生まれ。身長160センチ→ 172センチ。身動きの取れない熊掌に代わり、邑の外に勢力を持つべく、廂軍を中心に構成された赤玉の帰還信仰集団、臨赤りんしゃくにその身を寄せる。悟堂に代わる強さを得る為に睾丸に安置されていた不死石しなずのいしを抜去する。結果左睾丸を喪っている。長鳴の同母兄。(十七歳~二十四歳)


長鳴ながなき

  ――いみなでの読みは長鳴ちょうめい。二月十八日生まれの十五歳。身長166センチ→197センチ。五邑を殺せる薬と死屍散華の解毒薬の開発に取り組み成功する。梶火の同母弟であり、熊掌の同父弟。(十五歳~二十三歳)


四方津よもつ芙人ふひと

  ――方丈ほうじょうの長。容姿が悟堂に酷似している。違いは髭鬚の有無だけ。悟堂に何度も殺されかけている。二交の子。父親はどこかの五邑。母親は姮娥こうが何処いずこかとの混血らしい。およそ二百歳。


東馬とうま

  ――熊掌の父。帝壼宮に囚われている生死不明。瀛洲元邑長。


天照之あまてらすの八俣やまた――故人。八咫と八重の父。旧姓仙鸞せんらん員嶠いんきょう邑長の家系の出身。


四方津よもつ悟堂ごどう

  ――方丈ほうじょうの長の家系の出身。現在白浪に囚われているが生死不明。


りょじゃく

  ――ばば。村の産婆であり、村長のやしきの離れに住む。三十年前に行方不明になった娘、千鶴ちづるの叔母にあたる。


南辰なんしん

  ――東馬の弟。熊掌と長鳴の叔父。その存在を秘匿されていた。産後の処置など医術面を雀と共に担っている。


朱夏しゅか

  ――梶火と長鳴の母。故人。


もう

  ――方丈で熊掌の監視役兼護衛についている禁軍兵。かつ臨赤りんしゃくの信徒。こう山、瀬煉せれん県出身地。三交はしゅしゃ浩然こうぜん


四方津よもつ瑠璃るり

  ――方丈の女子。千鶴の娘。


しの

  ――蔓斑つるまだら汐埜しおのの娘。熊掌の娘という事で育てられている。


りょ千鶴せんがく

  ――通り名は千鶴ちづるたい輿の邑長の家系、侶の血を引く。瀛洲出身。食国の手引きで員嶠に逃げたが捕まり方丈に『妻問い』された。方丈で子供を全部で六人産んでおり、五人が夫々父親の違う男児で、その内の一人を兄として瑠璃が生まれている。



儀傅ぎふ

  ――黄師こうし。梶火を臨赤に誘い入れる。三交の一、翠雨すいうとの間に一子、希希しぃしぃがある。生粋の月人だが二交で子が出来たため、戸籍に乗せられず家族は山間地に隠遁している。黄師には出稼ぎにきている。


騎久瑠きくる

  ――姮娥こうが名はしょうりゅうきん薜茘多へいれいた食人精気じきにんしょうき。痩せた体。長い手足。白い眼。赤褐色の髪の持ち主。妣國ははのくにと月人の混血。父は危坐州州長のしょう隋空ずいくう


紅炎こうえん

  ――薜茘多へいれいた熾燃しねん。騎久瑠の監視兼護衛。外見はほぼ月人。


しょう隋空ずいくう

  ――騎久瑠の親。はくの時代には宮中にいた官人。それ以前は氷珀ひょうはく胥吏しょりをやっていた。げつのやり方が気に喰わず、のらくらしていて危坐きざに飛ばされた。


青炎せいえん

  ――騎久瑠の監視兼護衛。紅炎の双子の弟。口が悪い。



茘奈らいな

  ――方丈付きの下女。熊掌の友人。


小鈴しゃおりん

  ――方丈付きの下女。熊掌の友人。


子涵ずーはん

  ――方丈付きの下女。熊掌の友人。軟膏の取り換えをしてくれた。


らん成皃せいぼう

  ――下女達のおしゃべりに出てきた禁軍大将軍。月桃の元側近。五邑の混血と言われている。


千尋ちひろ

  ――下女達のおしゃべりに出てきた人物。千鶴が員嶠で徐郷凱の妻であった時代に産んでいたろうと憶測されている人物。実在と生死は不明。存在すれば熊掌と同い年程度。


玻璃はり

  ――瑠璃の兄。熊掌の靴に刃物を仕込み怪我をさせた咎で芙人により制裁されていて立てなくなっている。長鳴の作った毒で余命いくばくもない。




天照之あまてらすの八重桜やえおう

  ――四月八日生まれ。八咫やあたの妹。身長142センチ→149センチ。五歳の初参りで参拝を成功させた。(十歳~十七歳)


天照之あまてらすの真秀路まほろ

  ――八咫、八重の母。八俣の妻。


宇迦之うかの

  ――食国おすくにの母。すいれい君。父は素戔嗚。


はく瓊環けいかん

  ――食国の父。故人。白朝皇帝。如艶により簒奪された。




※その他、神々に関しては改めて項目を用意します。

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