登場人物『序章』




 本項では登場人物をご紹介してまいります。ここでは完全に本編未読の方を対象としてのご説明になります。年齢は作中の七月から八月時点での満年齢となります。

 よって現行の学年で照らし合わせると、


 八咫(中一)

 八重(小四)

 熊掌

 梶火(高二)

 長鳴(高一)

 となります。


 ※もし人物に抜けがあったら教えてください。



***



天照之あまてらすの八咫やあた

  ――本編の主人公A。八月八日生まれの十二歳(作中で成人と見なされる十三歳になります)。身長154センチ。『赤銅しゃくどう色によく焼けた肌と、ひどく硬い髪質』の持ち主で、『天真爛漫てんしんらんまんを絵に描いたような暴れん坊で、タチの悪い拘泥こうでい屈託くったくがない代わりに、いくつになっても、とんと頼りにならぬ』と思われている。


はく食国おすくに

  ――いみな孫彌そんや。生年月日不明。身長156センチ。『仄白ほのじろい肌に華奢きゃしゃな手足。その指先と爪先だけがべにいたように赤い。ばさばさと長い睫毛まつげに大きな二重ふたえの猫目。鼻はわずかに上向いており、唇は薄く小さい。』八咫いわく『今までに見た事がないくらいに綺麗な顔をして』いる。耳が聞こえず母もまた病弱なため一戸で参拝ができず、隔離地区である「西にし」に暮らしている。


天照之あまてらすの八重桜やえおう

  ――四月八日生まれの十歳。八咫やあたの妹。身長142センチ。五歳の初参りで参拝を成功させた。


熊掌ゆうひ

  ――本編の主人公B。八月八日生まれの十七歳(作中で十八歳になります)。身長168センチ。八咫達が暮らすむら瀛洲えいしゅう邑長ゆうちょう継嗣けいし


だい陀羅だら

  ――生年月日不明。熊掌の衛士であり剣術師範。右眼を損傷していて布を巻いている。複数の秘密を持つようだが……。


梶火かじほ

  ――五月二日生まれの十七歳。身長160センチ。熊掌の事を大兄たいけい大兄と追い回し舎弟しゃていを気取っている。自分の信念に従い行動をするが、年齢相応のかたよりと一途さゆえに行き過ぎる事が多く、熊掌に憂慮ゆうりょされている。


長鳴ながなき

  ――いみなでの読みは長鳴ちょうめい。二月十八日生まれの十五歳。身長166センチ。常に梶火かじほとつるんでいる。どちらかと言えば頭脳派。梶火に対するツッコミはきつい。熊掌ゆうひいわく『優しすぎる』らしいが、八咫に言わせれば『日和見ひよりみで流されやすい』。


じょ寝棲ねすみ

  ――いみなでの読みは寝棲しんせい。出入り禁止(というか不可能と思われていた)「西の端」の先で、八咫と食国が助けた怪我人。二人に、なぜ白い玉様が祀られているのかの秘密を語り聞かせる。



汐埜しおの

  ――村の妊婦。熊掌の配偶者にと目されていた。



蔓斑つるまだら何某なにがし

  ――汐埜しおのの夫。酒癖が悪く、身重の汐埜に参拝を丸投げしている。





仙鸞せんらん八俣やまた

  ――八咫と八重の父。現在は妻の姓である天照を名乗る。員嶠いんきょうの邑長の家系。


天照之あまてらすの真秀路まほろ

  ――八咫、八重の母。八俣の妻。


りょじゃく

  ――ばば。村の産婆であり、村長のやしきの離れに住む。三十年前に行方不明になった娘、千鶴ちづるの叔母にあたる。


南辰なんしん

  ――東馬の弟。熊掌と長鳴の叔父。その存在を秘匿されていた。産後の処置など医術面を雀と共に担っている。


宇迦之うかの

  ――食国おすくにの母。


はく瓊環けいかん

  ――食国の父。故人。


東馬とうま

  ――瀛洲えいしゅうの邑長。熊掌、長鳴の父。


日彌呼ひみこ

  ――東馬の妻。熊掌の母。


こく野犴やかん

  ――宇迦之の護衛。


百雷びゃくらい

  ――はと臥雷がらいから野犴やかんに貸与されている。


琅邪王ろうやおう臥雷がらい

  ――いみな王希おうき。白浪の頭領。邑人との混血。


琅邪王ろうやおう臥龍がりょう

  ――臥雷がらいの父。瓊環けいかんより下賜かしされた字名あざな雪巌せつがん


弓削ゆげの麻硝ましょう

  ――仙山せんざんの頭目。眉目秀麗。常時笑顔を絶やさない。英明えいめい闊達かったつだが冷酷無慈悲で手段を選ばない。


じょ郷凱ごうがい

  ――寝棲ねすみの叔父。



げつ如艶じょえん

  ――姮娥こうが国皇帝。白皇の三交后さんこうごうの一交だった。いみなぎん



保食うけもち――寝棲の仲間。








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