第50話 繊細な心のナカミ
私は多分色んな気持ちや携帯のカメラ機能や動画を撮れる記録を持ち続けたまま大人になり、大人になって社会人になってもその記録を更新して頑張っていたことよりも悲しい記録を記録し続けた結果、苦しい思いをしてるのかもしれない。
みんなが幸せに満ち溢れていた頃に私は辛い記録を映画のように見続けていたのかもしれない。
忘れられない2時間半の映画をずっと見ていたのかもしれない。
だから、どんなに忘れようとも悲しくて忘れられないのかもしれない。
私は助けてとSOSを出したところで、私の勇気は押しつぶされてしまうことぐらい知っていたのかもしれない。
だから、いつもいい子を演じて生きてきた。
迷惑をかけないいい子を演じていた。
そしたら、手のかからない子って思われるでしょ
それで良かった。
それが正しいと思ってた。
でも、本当に可愛がられるのは弱くて手のかかる子だったんだ。
だから、病気でくるしい子や辛い子が心配されるのを羨ましいと小学生の頃に思っていた。
でも、私は入院した時初めて心配されて嬉しかったのだけ覚えてるよ。
みんな心配してくれる。
みんな私のことを大事にしてくれたって再発見してくれた。
私は言葉では伝えられないけど嬉しかった。
誰も私のことなんて嫌いだと思ってたから。
私は初めて病気のありがたみを知ったのが小学生の時だった。
それから、大人になって私はまた病気を発症した。
双極性障害だった。
私はその時ばかりは病気になりたくなかった。
働いていたかったからだ。
人に迷惑もかけたくなかった。
家族に迷惑をかければ私は私が壊れる気がしたからだ。
だから、一歩距離を置きたかった。
でも、私は家族に甘えたかった。
もっと一緒にいたかった。
家族がうざいと言っても私は離れてしまったら、もう家族でいて欲しくないかもしれないと思ったから、私は家族を離したくなかった。
異常なまでに私は家族の愛に飢えていた。
母に捨てられる恐怖に取り憑かれていた。
今も母から捨てられるかもしれない。
父から怒られるかもしれないと恐怖でいっぱいだ。
私はどうしてこうなってしまったのかすら分からない。
私は今も苦しくて仕方がない。
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