第27話 大人になんかなりたくない
父から就労移行にいつになったら行けるのだろうと問いかけたら、少なく見積もって3ヶ月だと言われた。
長いと感じた。
でも、主治医が止めた方が良いと行ったら多分もう行けないと思う。
3年かけてうまく言っていたことが、1週間でダメになってしまった。
病気の怖さを知った瞬間だった。
朝起きるのが酷く苦しくてまるでスライムみたいだ。
薬は飲むようにしているよ。
頑張ってね。
薬が怖いけど頑張ってる。
外にも出てる。
でも、体力が戻らない。
辛すぎる。
メンタルクリニックは週1日行ってる。
きっと、これは重症なんだと思う。
文章化しないと私の頭の中は凄く言葉でたまってしまう。
やっと、千と千尋に出てくる油屋の帰り道が分かるようになった。
でも、外の世界が怖くて出ることが難しい。
人が怖くて仕方ない。
だけど、みんなネット上には友達が沢山いるし、心の中にも友達やガールフレンドがいるから怖くない。
だけど、見捨てられたことや裏切られたこと、誰かの死を間近でみたことが忘れることが出来なくて私は自分を癒せない。
それがとても苦しくて辛い。
全部写真のように覚えているから、どんなに笑っていても心の中はぼろぼろなんだ。
とっても苦しいよ。
でも、ユーとキーのおかげで理性を保っていられるから、私は私で居られるんだ。
私は早く大人にならなきゃ行けなかった。
本当はもっと誰かに甘えたかったし、頼りたかった。
でも、お母さんがいつも口癖のように『いい歳して何やってるの?』と言ってくる。
私だってしっかりしてるのに、しっかりしてないと思われていることが苦痛だ。
私は大人になんかなりたくなかった。
何もかも苦しいなら、大人になることなんて望んでもいなかった。
それなのに、周りは大人になれという。
私は私のままでいたい。
だから、もう大人になることをやめる。
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