◆今日の邪神さん『クトゥグア』

 くー子可愛いよくー子!! いあ! くとぅが(挨拶)


 本編ぶった切りの今日の邪神さんのコーナーだよ!

 今日紹介するのは、おそらく某這いよる混沌系美少女ラノベの影響で、知名度爆上がりした炎の邪神さま、クトゥグアだよ。


 ◆クトゥグアとは何ぞや

 創造主はオーガスト・ダーレス。四大元素や、善悪二元論をクトゥルー神話に持ち込んだ人だね。彼の考え出した邪神さんといえば、このコーナーですでに開設したもので言えば、風と氷の魔人イタカァだとか、風の精ロイガー・ツァールだね。


 クトゥグアは、フランシス・レイニーと言う人がクトゥルー神話小辞典という本をまとめる際に、水、土、風の旧支配者はいるのに、火の旧支配者はいないという事を指摘されたダーレスが考えだしたという経緯があるよ。


 クトゥグアはいわゆる火の神。外見は巨大な火の玉であるとされていて、普段はみなみのうお座の恒星ファーマルハウトに住んでいるよ。


 ファーマルハウト星は実際に存在する恒星で、ダーレスが記した短編「闇に棲みつくもの」では、ファーマルハウトが木の梢に重なるとき、呪文によって地上に召喚され、ニャルラトホテプが潜むンガイの森を盛大に焼き払ったよ。


 この「闇に棲みつくもの」という短編の主役は我らが這いよる混沌、ニャル様なんだけど、クトゥグアはそれを打ち滅ぼすギミックとして登場するんだ。


 小説内でもそのような使い方をされているように、クトゥグアの本質は火そのもの。燃え盛るエネルギー体だよ。他の旧支配者であるクトゥルフや、ツァトゥグア、ハスターなんかと比べると生物的要素は薄いね。


 古来より炎は文明をもたらす道具であると同時に、破壊の象徴でもあったよ。


 クトゥグアはまさにその破壊の象徴としての炎であると作者は考えているよ。彼は昔旧神と旧支配者が争った際に、放射能をあび永続的な狂気に陥ったとされているよ。猛き炎の破壊は対象を選ばないよ。近づくあらゆるものを燃やし尽くし滅ぼすんだよ。


 ◆作中でのクトゥグア


 仕事ぶっちでは、アサヒの憧れのお姉さんであったチームの先輩、宇賀原みうに幻想器【紅炎神殿クトゥグアレア】を渡していったね。


 その時の彼は一応知性と言うようなものを有して居たけれど、その後現代時間軸、深淵アビスの『炎の荒野』で揺れていた彼は狂っていたよ。これはナイアが先手をうって、クトゥグアを傀儡化したからだよ。その分弱体化もしていたよ


「闇に棲みつくもの」でもニャル様はクトゥグアの炎で燃やされていたけれど、本来クトゥグアはニャルの天敵に当たる存在だよ。炎とは光を放つ存在。闇に潜み闇そのものである属性=闇であるニャルとは本来相容れないものであると考えるよ。


 作中のナイアは、用意周到に自身の敵になりえる虚神や旧神を無力化していっていたよ。深淵世界で彷徨している光の大巨人ノーデンスもその犠牲者だね。


 本来のクトゥグアが無事であれば、ナイアに対する切り札になりえたかもしれないね。だが残念だ。そんな未来は無かったんだよ。


 ◆幻想器【紅炎神殿クトゥグアレア】と宇賀原みう


 幻想器【紅炎神殿クトゥグアレア】はルビーの大宝石を本体とする幻想器だよ。胸に装着し発動すると手足が燃えるよ。炎の小手ガントレットとブーツの形をとる無形の炎。装着者は炎を自在に操り、その火力でもって空を飛行することもできるようになるよ。


 元自衛隊の宇賀原みうは迷彩ジャケットを愛用してい要るけれど、炎と化した手足から発せられる風でジャケットが翻るさまはきっとカッコいいはずだよ。

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