◆今日の邪神さん『チクタクマン』

 ◆本編ぶった切り上等! 

         今日の邪神さんのコーナー◆


 今日紹介するのは、這いよる混沌として有名ニャルラトホテプの化身の一つ『チクタクマン』だよ。


 まず、前提として這いよる混沌ニャルラトホテプの説明をするね。


 ニャルラトホテプ

 ナイアルラトホテプ

 ナイアーラトテップ


 表記ゆれ激しいけどどれも正解だよ。今日の邪神さんでは某銀髪美少女の影響でメジャーになったニャルラトテップ表記だけど、仕事ぶっち作中では、ナイアルラトホテプだよ。


 この表記ゆれ問題は、原作であるクトゥルー神話体系に含まれる作品の中でも存在していて、どの表記でも間違いはないということになっているよ。


 ニャルラトホテプは、H・P・ラヴクラフトが創造した邪神で、初出はラヴクラフトの短編「ナイアーラトテップ」だよ。


 この短編の中で彼はナイアーラトテップという名のエジプトからやってきた終末の扇動師として街頭で演説し人々の恐怖と不安を煽って煽って煽り散らしていたよ。長身痩躯の黒人の男として描かれ、一見人間に見えるよ。


 また、「闇をさまようもの」では、廃教会にて輝くトラペゾヘドロンで召喚され、闇の中をうごめいていたよ。不思議な好奇心に駆られて教会を家探ししてしまった哀れな若い作家が犠牲になったよ。闇中でうごめく、黒い翼と燃える三眼を持つ煙のような姿とされるよ。実際ろくな姿じゃないね。


 この神は、とっても多くの作家に書かれ、まさに変幻自在、無貌無形、あらゆるものがニャルであり、ニャルはあらゆるものでもある。というような有様だよ。


 この神は、クトゥルフ神話の中でのトリックスター・観察者・傍観者・嘲笑者としての属性を持っていて、ありとあらゆる物語に出現しても不思議ではない存在として認識されているよ。


 なんなら物語第四の壁もぶち破ってくるだろうね。いきなりニャルラトホテプが、読者さんたちに語り掛けてきても驚かないようにね。


 そんな、彼は異名が山ほどあるよ


「千の貌を持つもの」「無貌」「這いよる混沌」「暗黒のファラオ」


 これらはすべてニャルさんをさす言葉だよ。少しクトゥルーものが好きな人ならばこのあたりの単語が出てきた瞬間に「あ、アイツ出張ってきてやがるな?」と感づくよね。


 彼はクトゥルフ神話体系が整理されていく中でどんどん設定が変わった神でもあるんだけど、最終的に外なる神アウターゴッドという存在であるとされているよ。


 地球のいろんな場所に潜む旧支配者たち。そのさらに外の世界に魔王アザトースというとんでもなくヤバい上位存在の神がいて、ニャル様はその神のお付きであるとされるよ。


 ニャル様は、外なる世界と、地球のある世界を唯一自由に行き来できる存在で、その都度都度、異なる世界・異なる時代・異なる時空に現れて不安と狂気と混乱をまき続けるよ。

 

 とまぁ、ニャルさんはと――――ってもヤバい存在なわけで、彼/彼女が世界に現れる時、化身の姿もよく取るよ。


 その中の一つがチクタクマンだよ

(やっとチクタクマンの説明に入れるよ。もう1200文字だよ)


 ◆化身 チクタクマン


 スコット・デヴィッド・アニオロフスキ作の『I Dream of Wires』(未訳)なんだってさ。未訳なんだね。初めて知ったよ。チクタクマンというニャルラトホテップの化身自体は、結構有名なんだけどTRPGで有名になったみたいなところがあるらしいね。作者も正直かなりにわかだから間違ってたらごめんね。


 チクタクマンは、人工知能と人間の脳を接続させる実験に使用されている巨大コンピューター及び、その仮想現実内に現れる半人半機の怪人とされているよ。


 その姿は機械と人間がまじりあった存在で機械的な思考・行動をする存在で科学技術や機械文明が、魔術や信仰にとってかわった時代に現れるニャルの姿だよ。ありとあらゆるすべての機械を操るから、これからの時代では実際無敵で最強だよね。


 仕事ぶっちの作中でも、現代兵器を操るどこか機械的な対応を取る相手として描写しているよ。余談だけど、ニャルの化身の中には、核の研究にまい進した研究者もいて(元は人間だったけど、ニャルに取り込まれちゃったよ)混乱と狂気を人類に振りまくために核というものを発明したらしいよ。最悪だね。

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