◆今日の邪神さん『ショゴス』

 ◆本編ぶった切り上等! 

     今日の邪神さんのコーナー◆


 本日紹介するのは、みんな大好きショゴたんこと『ショゴス』だよ。


 初出はラヴクラフトの連詩『ユゴスよりのもの』らしいけど、名前だけで本当の初出は『狂気の山脈にて』だよ。みんなのお父さん、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトだね。いあいあラヴクラフト。


 ショゴスは太古の時代に地球に飛来せし『古のもの』が創造した生命体であると言われているよ。その外見は、RPGや異世界ものにはおなじみのスライムだよ。不定形で、うにょうにょでタールで出来たアメーバのようだと表現されるよ。


 可愛いと思いきや、虹色に輝き悪臭を放つ肉塊とも表されるから、可愛くするか、グロくするかは、作家の使い方次第だね。基本不定形なんだけど、口や目があったりなかったりするよ。


 本作のような、クトゥルー神話をこすった作品には高頻度で出現するのは、スライムの代替えにできるうえに、「てけり・り」という鳴き声がとってもかわいいという理由があると思うよ。


 この「てけり・り」はショゴスを作った「古のもの」が使っていた古代言語をショゴスがまねしたものだとされているよ。りりり・てけり・り! とってもかわいいね。


 古のものは、ショゴスを奉仕種族、労働力として作ったとされ、長年(億年単位)にもわたって搾取を続けていたんだけど、最後には反乱を起こされるよ。ショゴスもブラック労働に嫌気がさしたんだね。脳を進化させて自由意志を手に入れたら即反乱だね。ひどい雇い主はぶっころだよ。古きものは苦労して南極の氷の下に封印したらしいよ。


 このショゴスというキャラクターの特徴は、なんといってもその万能性だよ。進化し続ける細胞生物という属性を付与されて、進化の過程で数々の臓器、知能、自由意思を獲得しているよ。無限に分裂し、増えるからまさに最強だね。


 ついには「ショゴス・ロード」と呼ばれる人間に擬態する個体も存在するよ。生きているiPS細胞だね。


 そんなわけで、実はかなり危険で始末に負えない存在なんだけど、作中では奉仕種族としての、善なるものの属性を全面に出しているよ。きっとこの世界の雇い主は比較的優しい古きものだったんだね。水辺とかでのんびり仲間たちとくっついたり分裂したりこねこねしているよ。


 一番得意なのは、生体の修復だよ。生きている培養液だね。主要キャラ(特にヒロイン)が死んじゃうと小説が炎上しちゃうし、欠損とか大けがが残ると可哀そうだからね。痛い痛い思いはしつつ、身体は綺麗なままでいたいよね。


 裏設定だけど、この世界のショゴスは主人公、斎藤アサヒの事が大好きだよ。きっと昔に何か懐くような出来事があったんだね。


 ついでに、この世界にもロードショゴスはいるよ。人間世界に溶け込んで自由にしているらしいよ。ほら、アナタの隣にいる、大柄な頭の薄めのコーラとポテトでチー牛ムーブをかましている彼も、もしかしたら……


 てけり? てけりりり。一度、声をかけてみてもいいかもね



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