第8話
俺たちは3時間ほど山の中を歩き続けたが、魔物には出会えなかった。
「あの洞窟で休もう」
俺は少し先に見える大きな洞窟を指差した。
「わかったー」
ディフェはまだ余裕そうだが、俺はもう限界だった。
周りも暗くなってきたし、この洞窟で夜を明けることになりそうだ。
「お腹すいたー」
ディフェが洞窟の中を歩き回りながら言った。
俺もかなりお腹がすいた。
朝からなにも食べていないのだから当然だろう。
それにしても大きい洞窟だな。
俺もディフェと一緒に探索することにした。
「なんか食べる奴あるかなー」
「この洞窟には無いんじゃないか?」
「これは?」
そういうと、ディフェは手のひらサイズはある、幼虫を持ち上げた。
「一応、聞くがどうやって食べるんだ?」
「踊り食い?」
「嘘だろ、、」
さすが悪魔だ。
そんな感じで奥に進んでいくと、なにやら古そうな石畳の階段を見つけた。
「みてこれ、すごい奥まである!」
「すごいな」
「早く行こう!」
ディフェは俺の手を引っ張った。
「分かったよ」
その時何か嫌な予感がした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます