第8話

俺たちは3時間ほど山の中を歩き続けたが、魔物には出会えなかった。

「あの洞窟で休もう」

俺は少し先に見える大きな洞窟を指差した。

「わかったー」

ディフェはまだ余裕そうだが、俺はもう限界だった。

周りも暗くなってきたし、この洞窟で夜を明けることになりそうだ。

「お腹すいたー」

ディフェが洞窟の中を歩き回りながら言った。

俺もかなりお腹がすいた。

朝からなにも食べていないのだから当然だろう。

それにしても大きい洞窟だな。

俺もディフェと一緒に探索することにした。

「なんか食べる奴あるかなー」

「この洞窟には無いんじゃないか?」

「これは?」

そういうと、ディフェは手のひらサイズはある、幼虫を持ち上げた。

「一応、聞くがどうやって食べるんだ?」

「踊り食い?」

「嘘だろ、、」

さすが悪魔だ。

そんな感じで奥に進んでいくと、なにやら古そうな石畳の階段を見つけた。

「みてこれ、すごい奥まである!」

「すごいな」

「早く行こう!」

ディフェは俺の手を引っ張った。

「分かったよ」

その時何か嫌な予感がした。


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