第5話

「これはやばい」

俺はなんとか自分の家に帰ったが、

これからどうするか頭をかかえていた。

金がないからディフェの服を買えず、

かといって、ディフェを裸同然の格好で外に

出すわけにもいかず。

「ねえーどうするのー」

コイツ、悪魔のくせに何かできないのか?

「ディフェ、お前の出来ることはなんだ?」

「んー、アミに力を吸われちゃったから、

なんもできない」

使えない悪魔だ。

「あっ」

「でも戦うぐらいなら出来るかも」

やはり微妙だ。

でも、これを上手いこと使えばお金を稼げるんじゃないか?


そうだ、冒険者組合がある。

ディフェの力で魔物を倒してもらおう。

でも、ディフェの格好が。

まあ、細かいことは気にしない。

当たって砕けろだ。

いや砕けちゃダメだ。

まあいい。

「とにかくギルドに行くぞ!」

「おー!」

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