第4話
もうすぐ朝か。
昨日の夜は疲れて寝てしまったらしい。
まあ、昨日はいろいろありすぎたからな。
そして、その張本人は、俺の膝の上でぐっすり
寝ていた。
「悪魔も寝るんだな」
「んー」
起こしてしまったようだ。
「まだ寝てもいいんだぞ」
「わかったー」
ディフェはあくびをしながら言った。
俺はハッとした。
そういやここは図書館だった。
「おい、ディフェ、起きろ!」
もうすぐ図書館の開く時間だ。
「急いで入り口に向かうぞ!」
「えー」
「急げー!」
俺はなんとかディフェを起こして、
誰にもバレずに図書館を出ることに成功した。
とりあえず俺は自分の家に向かうことにした。
「ひとまず、俺の家に向かうぞー」
「うん〜」
ディフェはまだ眠そうだ。
そしてディフェと手を繋ぎながら歩いていた。
一応、家族という設定のためだ。
決してやましい気持ちなど無い。
なにせ俺はロリっ子に興味はないからな。
なにか視線を感じる。
そこで俺は気づいた。
ディフェの格好だ。
なんと布一枚だったのだ。
顔などに気を取られて、この服装に気づかなかった。
やばい。
平日の昼間から、布一枚の少女と手を繋いで
歩いているのは、不審者すぎる。
「一旦、服屋に行こう」
そして、財布を確認した時、もう一つの大変なことに気づいた。
金がない。
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