第3話

「なあ、人間よ」

「お主の名前は何という?」

結局、俺はあの状況から逃げもせず、

この悪魔の話相手になることを選んだ。

俺も1人図書館にいるのは寂しかったのだろう。

「俺の名前はアミカスだ」

「お前の名前も教えてくれないか?」

俺は悪魔に尋ねた。

「我の名はディフェだ」

「本名はディフェシト-アド-フィエットだ」

なるほど、だからディフェなのか。

それにしてもコイツは何者なんだろう?

恐らく、悪魔だろうが。

厨二病の悪魔か?

「今、失礼なこと考えなかったか?」

鋭いな。

「我はそろそろ帰るぞ」

そう言ってディフェは腰を上げた。

もう行ってしまうのか。

だがいいネタも手に入ったし、

久しぶりに楽しかったな。

「あ、」

嫌な予感がした。

「どうやら、お主とは一緒にいる運命のようだ」

ディフェは諦めたように言った。

「どういうことだ?」

「恐らくだが、我がお主を乗っ取ろうとした時

お主に我の力を吸われた」

「え?」

「つまり、我は帰れないということだ」

嘘だろ。

「これからよろしくな♪アミ」

まじか。


「あと、アミって誰だ!」

「お主のことだぞ」

「アミカスだから略してアミ」

「勝手に略すな!」


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