第2話

「ディフェ、参上!」

そこには仁王立ちで俺を見下ろす、

ロリっ子悪魔がいた。

だが本当に悪魔なんだろうか?

いや黒髪ロングに、サタンのツノのようなもの

、黄色い瞳。

これは悪魔以外の可能性は無いだろう。

まあ、コスプレ好きの変態幼女という

可能性も残ってはいるが、

それは考えないでおこう。

「フッフッフ、私の禍々しい姿に言葉も

でないか!人間よ」

それにしてもうるさい。

あと、全然禍々しくもないし、

なんなら可愛い。

「まあまあ、一旦静かにしようね」

とりあえず、静かにさせないと俺が

出禁になってしまう。

「なんだとー!」

「ディフェは最強なんだぞー!」

やっぱり、静かにさせるのは無理そうだ。

「もういい、お前の身体乗っ取らせてもらう」

なんだと。

「ちょっと待て!」

俺はここで初めて恐怖が湧いた。

「すまないな、人間よ!」

その瞬間、ロリっ子悪魔は小さな身体で、

俺の腹に飛び込んできた。

もう俺はここで死ぬんだ。そう思った。

「ん?」

「ちょっと抜いてくれぬか?」

なんと、あのロリっ子悪魔は俺の腹から、

足だけを出しバタバタともがいていた。

「あの、悪魔さん?」

「頼むから、出してくれー!」

俺は困惑しながらも、ロリっ子を引き抜いた。

「ふう」

ロリっ子悪魔は疲れたように声を出した。

「いや、ふうじゃない!」


俺はめんどくさい悪魔と

絡んでしまったらしい。




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