いつかの願いを
長谷川光太
ファイル「愚者」
No.0
雨は空から降り注ぎ雷は鳴り止まない。住宅街の中にある一つの公園に車が逃げたで有ろうタイヤ痕の上に二人の男はそこにはいた。白い白衣を着た白金髪の大人に支えられながら黒のスーツを着た男は血を流しながら言葉を流す。
「俺はあの時から後悔していた。勝手ではあるけど、龍斗を1人にしなければこんな事にならなかったんじゃないか」
苦笑いを浮かべながら話す黒髪の男。
「もう喋らないでくれ虎太郎!あと少しで救急車がくる!俺はここで君を死なせたりはしない!!」
自分の白衣を破り彼の傷口を塞ぎながら彼の言葉を止めようとする白金の男。
「流石にこの傷だと俺は無理だと分かってる。悪かった、、、、あの時龍斗を否定して。本当に、、、、、悪かった、、、、、」
「そんな事はいい!!今は喋らず安静に!」
「どうやら、、、、そんなことは言ってられそうにない」
龍斗が虎太郎の傷を押さえながら後ろに振り向く。そこには拳銃を持った黒服1人が銃を構えていた立っていた。
「天王龍斗。君はやりすぎた。世界が君を消したがっているゆえここで死んでもらう」
黒服のおっさんは引き金に指を添える。
「そうか、、、これが俺の使命だったんですね、、、、、」
虎太郎は龍斗のポッケに入っていた銃を奪い取り傷口を押さえながら立ち上がり龍斗を蹴飛ばす。上手く龍斗は公園の外に追い出すことができた。
「ゲホ、、!!虎太郎何を!!」
「龍斗!!お前はこの世界の希望だ!!だからここで死ぬのは俺みたいな普通でいいんだよ!!少しか遅らすことができないから速く!!」
虎太郎の叫びに答えるように龍斗はその場から走り去った。
「逃がすとお思い『ズキュン!!』」
「お前たちの相手は俺だ、、、ゴホ」
「素人ながらいい腕だ」
「それはどうも」
そう言われ龍斗は引き金を引くと同時に脳天を撃たれた。
あーあ、、、、次は意味ある人生を送りたいな。
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「プレイヤー名『地愚路 虎太郎』の機能停止を確認」
『外部によるシステム妨害の障害率20%以下を確認。本体アップデートを行います』
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『再度補正しアップデートを行います』
「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」「失敗」
『外部エラーからの要求を考慮しアップデートを行います』
「成功」
『システムアップデート不具合発生!本体へのアップデート不可能。
代案を推奨。『ブレインシステム』に繋ぎ『地愚路 虎太郎』メモリーデータを移行、メモリー容量0%プレイヤーにアップデートを行います。
『地愚路 虎太郎』の容量が人より多いためメモリーの一部を『ブレインシステム』で保存。
再度アップデートを行います。
「成功」
新規個体になりプレイヤー名変更。
アップデート完了。
これにて作業を終了します』
いつかの願いを 長谷川光太 @taime
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