第1話 意識しすぎ?
意識しすぎ?
次の日、いつも通り春香の家に行きインターホンを押して春香と登校する。
「おはよっ!」と元気に風夏はいうと春香も「おはよ、今日も元気ね」と返ってきた。
風夏は昨日の話が気になって仕方なく春香の話が全く入ってこなくぼーっとしていると春香から「どうしたの?」と声をかけられとっさに「あ、うん。なんでもない」と答えた。
春香は「それなんでもなくないときのいいわけじゃん」と笑いながら言った。「詳しくは聞かないけどなんかあったらいつでもきて」と言って廊下に出ていった。
風夏は思った「あなたのことだよぉ!!」と。
それから風夏は授業中や登下校で今まで以上に春香を意識していた。
下校中、春香が不意に手を繋いできた、それにびっくりした風夏は一瞬手に力が入った。
すると意地悪そうな顔をしてニヤッとしたあとに「どうしたの?」とからかった。
そして風夏は顔を真っ赤に染めながら「な、なんでもない」と返したあと春香が「ふぅ〜ん?」と顔を覗き込んできた。その真っ赤な顔を隠すようにそっぽを向いて目を合わせない春香は風夏の耳もとに近寄り小声で「かわいいねっ!」と一言言うと風夏は爆発しそうになりながら「あっ、ありがとっ?」と返す春香はやっぱりめっちゃ可愛いわと思いその後もからかうのをやめなかった。その日の夜に風夏は下校中のことを思い出して布団の中で暴れていた。その頃、春香は考えていた、今のままでいいのかそれとも今の気持ちを伝えるべきかどうかということを。そして春香は答えを出した。
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