放課後に咲く百合

@susiya1017

いつも通り

5時間目の授業中に目の前の席の幼馴染、春香から付箋に書かれた手紙が回ってくる。

手紙の内容はいつも通りで、「今日も放課後開いてる？」と一言が書かれていた。私はそれに対して「開いてる！」とその手紙の裏に書いて渡す。そんないつも通りの平和な日常が流れていく、放課後になり学校を出ていつものカフェに二人で足を向け歩いていた。

カフェについた二人はいつも頼んでいるカフェオレを頼んだ。

カフェオレを飲みながら春香が話しはじめた。「風夏好きな人いないの？」急だったので少し焦り私は飲んでいるカフェオレを吹きそうになりながら「い、いないよ」と答えた。

少しにやけた顔の春香から「そっかぁ〜」と返ってきた。

そして風夏も「春香こそ好きな人いないの？」聞き返したすると春香は少しにやけながら「さぁどうだろうね〜」とひとこと返して来た。帰りながら風夏は春香に聞いた。「さっきの話どうして気になったの？」二人は仲はいいがそんなことを気にし合うことは今までなかった。すると「なんとなく？」春香は答えた。その後２人は「じゃぁね〜」と言い別れ家に入っていった。その日の夜、風夏は布団にはもぐりながらふとこんなことを思った。「もしかしたら、春香と両思いなのかなぁ」と。