第21話 紫の過去

12年前~

紫「分かりました。その作戦を成功させたらいいんですね」

?「私は約束は守る男だ、そうすればあなたの息子は解放しますよ。」

紫「本当ですか。よかった」

?「まぁ、解放しますよ」

?「ちゃんと、息子さんを『解放』はします。」

その作戦というのが現世侵略計画だった。それ以来、紫は毎日雨が降る日も鍛錬して

体調を崩してあと少しで死にかける。なんて日は月に何回もあった…

紫と①が出会う6カ月前…

紫「何で…何でこうなったんだぁー」紫は文を読みながら叫んだ。

紙にはこう書かれていた、

「紫29号さん、確かに開放しました。息子さんをね、いや。息子さんの死体を…」

息子の亡骸を抱きながら1週間、何も食べずにずっとボーっとしていた。

彼の人生はただ息子を殺した奴への「怒り」を燃料にして人を襲うだけになって

しまった。そう、これはただの『道具』としての一生。

物語本編

①「やっぱりお前は『タイム』って言っても問答無用で殺しにかかてくるな。」

紫「俺はとある悪魔に復讐するためだけに生きている」

②「ただ生き物を殺すだけじゃダメだ、お前に家族はいないのか?」

紫「…………………………………」

①「意外と完全な悪役ではなさそうだぞ…」

紫「紫、5079号、くそッ虹め。」

ちなみに地獄の悪魔たちにつけられている「番号」は人間でいう「名前」

よく無料対数、とか∞が被る

確かに復習してもアイツは喜ばないな。一瞬だけ紫が笑った。

そして紫はその瞬間『幸せ』になった、少しだけ。

『紫の悪魔29号』はこの世から消え去った…


のちに紫がノートに書いていた12年前の事を二人は知る事になる、それと彼の妻も

息子と一緒に殺されている。この世界は『残酷』だ

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